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日本人がテロの標的に
アフガン活動の中村医師が警告
アフガニスタンで医療活動などを続ける非政府組織(NGO)「ペシャワール会」のスタッフらが今月上旬、米軍ヘリの機銃掃射を受けた事件について、一時帰国している同会の現地代表・中村哲医師(57)が十五日、津市の講演先で中日新聞の取材に対し「外国軍隊は われわれの安全を守らない。混乱を引き起こすだけ」と指摘。「イラクへ自衛隊を派遣すれば、日本人全体がテロの標的になる」と強く警告した。
事件は二日、アフガン東部のクナール州とナンガルハル州の州境ジャリババで起きた。中 村さんら日本人三人とアフガン人の作業員ら約六百二十人が、用水路掘削のための発破作業をしていたところ、米軍ヘリ五機が現れ、うち二機が機銃掃射した。驚いた作業員らが手ぬぐいを振るとヘリは去った。
幸いけが人はなかったが、アフガン人の怒りは激しく、ある作業員は「タリバンの代わり
にデモクラシー(民主主義)が(攻撃に)来た」と吐き捨てるように言った。
アフガニスタンの干ばつは深刻。現場で造る全長十六キロの用水路が完成すれば約十万人
を飢餓から救うことができる。作業には元タリバン兵や北部同盟、米軍雇用者らさまざまな 経歴を持つアフガン人が協力している。
中村さんは「アフガン人から攻撃されたことはない。米軍ヘリは何日も前から毎日現場を
通過しており、工事と分かっていたはず」と憤り、「そんな米軍に加担する日本の姿勢にア フガンでも親日感情は崩れている」と話す。同会は「“仲間”と見られたら危険」として来 月から車両や建物の日の丸や「JAPAN」の文字を消すという。
中村さんは「日本政府も国民も自衛隊派遣が引き起こす事態の深刻さが分かっていない」 と指摘。「米兵が殺されても世界は驚かないので、テロリストはことさら日本人を選んで攻 撃するだろう。非常に大きなショックや揺さぶりを与えられるから」と語る。
復興支援などのためという自衛隊派遣。「もし(自衛隊が)アフガニスタンに来るような
ことがあったら、私たちは退去する」。中村さんは断言した。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20031116/mng_____sya_____001.shtml