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(回答先: イラク派遣予定地のサマワの劣化ウラン弾汚染度はどうなんだろう。どなたかご存知の方はいますか。 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 11 月 16 日 08:01:32)
2003年10月27日日刊ベリタ
自衛隊派遣なら「被爆」は不可避 サマワは深刻な劣化ウラン汚染地区
【サマワ(イラク南部)26日=河合敦】日本政府が12月にも自衛隊の派遣を
予定しているイラク南部のサマワは、湾岸戦争以来、米軍が使用した劣化ウラン
弾による放射能汚染が深刻な地域の一つだ。子どもを中心に白血病などのがんの
発生数が「1991年以降、3倍以上になった」と地元病院医師は証言してお
り、サマワに自衛隊が派遣された場合、湾岸戦争に派遣された米軍、ボスニア紛
争に派遣された北大西洋条約機構(NATO)軍と同様、「被爆による後遺障害
を負う可能性が極めて高い」と専門家は指摘している。また、地元住民のほとん
どは「町の治安はいい。武装した外国兵はいらない」と話している。「ごり押
し」の自衛隊派遣は、さまざまなつけを払う可能性が出ている。
サマワ産婦人科病院の複数の医師によると、91年以降、こどものがんが急速
に増え始め、白血病、脳腫瘍などが3倍から4倍の出現頻度に達している。この
ほか、妊婦の流産、先天性異常児の出産なども2倍から3倍に増えたという。
劣化ウラン研究会(東京)の山崎久隆代表によると、既にサマワに派遣され、
治安維持任務にあたっているオランダ軍の間で、急性の放射線障害とみられる症
状を訴える兵士が出ており、オランダでは大きな問題になっている。
山崎代表は「自衛隊員も被爆することは確実」と指摘、放射線障害を防ぐ手だ
ては「放射能を除去する特殊なマスクを付けた特別な防護服を四六時中身に着け
る以外にはない」と述べている。飲料水や食料などを日本から持参しても「放射
能のちり」が舞うサマワの空気を吸い続ける限り、被爆は防ぎようがないとい
う。
サマワ市内とその近郊で非政府団体(NGO)や日本人ジャーナリストがガン
マ線を計測した結果では、一時間当たり平均約0.6マイクロシーベルトが検知
されている。この数字は自然環境の3ー6倍に当たる数字だ。
今回の戦争でも米軍は500トンに及ぶ劣化ウラン弾を使用したことを米兵士
の一部が証言しているが、日本政府は「極めてわずかに使用したと聞いている」
(川口外相の国会答弁)など、米軍の受け売りに終始、劣化ウランと米軍兵士ら
のいわゆる「湾岸戦争症候群」についても米政府と同様に関連性を認めようとし
ていない。
サマワの住民は極めて親日的で、サマワ行政区の知事室広報官は「日本の自衛
隊が来ることは歓迎する。上下水道の整備、教育、医療支援などを期待してい
る」と話した。
しかし、サマワ中心部の住民の多くは「サマワは田舎町で、治安はいい。もう
外国軍はいらない」という声が多かった。
「日本は戦争の悲惨さを知っている国」「すばらしい技術を持っている」「尊敬
できる国」など面はゆいほどの賛辞を町の人々は日本について口にするため、
「日本の自衛隊が来ることをどう思うか」と聞くと、大多数の人は「歓迎する」
と答える。しかし、「武装した外国軍がこの町に必要か」と聞くと「もういらな
い。銃を持った兵隊の姿は見たくない」という声が圧倒的だった。
連日のように米兵が死亡しているバグダッドやイラク北部と異なり、イラク南
部のバビロン、サマワ、ナシリア、バスラなどの都市の治安は改善しており、外
国軍兵士が襲撃されて死傷する例は最近では、ほとんどなくなっている。
中でも人口約40万人のサマワは「イラク中の都市から最も安全な場所を自衛
隊は選んだ」といわれるほど治安はよく、バグダッドでは夜になると頻繁に聞か
れる銃の発砲音などもほとんど聞かれない。日中には発砲音が時折響くが、この
国の慣習である結婚式の祝砲や葬式の弔砲だと住民は説明する。
「日本人が来てくれることは歓迎。しかし、オランダ軍を含めて銃を持った外
国軍はもういらない。日本の民間人に来てほしい」(サマワの食堂店主の男性)
という言葉が住民を代表する意見だ。
特に期待されているのが医療施設の改善をめぐって、サマワ産婦人科病院の医
師は「点滴用の管すら不足している」と述べるとともに、「ヒロシマ、ナガサキ
の被爆被害に関する治療について日本は専門家がいるはず。ぜひ来てほしい」と
訴えた。