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(回答先: タリバンが復活している 不穏アフガン 『逆戻り』の様相 東京新聞 投稿者 小耳 日時 2003 年 11 月 16 日 21:33:13)
この特報は私も紹介しようと用意していた。
「捲土重来」の中国の故事まで電網検索で取り込んで置いたので、追加する。
Re: タリバン復活 東京新聞
http://www.d2.dion.ne.jp/~nob_o/kendotyo.htm
捲土重来(けんどちょうらい)
(意味)敗れた者が、いったん引き下がって勢いを盛り返し、意気込んで来ること。
出典:杜牧詩
勝敗は兵家も期すべからず
羞を包み恥を忍ぶはこれ男児
江東の子弟才俊多し
捲土重来いまだ知るべからず
以上は、晩唐の詩人、 杜牧 (とぼく)の「 烏江亭 (うこうてい)に題す」という詩です。
登場人物、時間的な流れという点において、乾坤一擲とあわせて読んで欲しいと思います。
天下に覇を競った 項羽 (こうう)ですが、ついに漢軍に 垓下 (がいか)で包囲されるところとなり、囲みを破って脱出したものの、従う者26騎のみとなって 烏江 (うこう)という長江(揚子江)の北の町までたどり着きます。
烏江には、亭(宿場)があり、そこの亭長が項羽を迎えて舟を用意し、江を渡って江東に帰り、再起を図るよう勧めたのです。
しかし、項羽はその好意に感謝しつつも、「自分は、江東の子弟を引き連れて西へ向かったけれども、いま生きて戻る者はだれ1人いない。 江東の父兄にあわせる顔がない。」と言ってこれを断り、漢軍に突入してその生涯を閉じ、中国は漢によって統一されました。
冒頭の詩は、 杜牧 (とぼく)が 烏江 (うこう)の地で、項羽の早すぎる死(31才)を悼み、一時の恥を忍ぶことができれば、項羽の軍事的才能と江東の人材をもって、 再起は可能だったのではないかという気持ちを詠んでいます。
ちなみに、杜牧が詩を詠んだ晩唐のころは、項羽の死からすでに千年の年月が経っています。日本だとまだ平安初期です。 まさに中国三千年の歴史ですね。
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