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『北』の安全保証は日米安保害さぬ 米国防長官
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20031116/mng_____sei_____003.shtml
ラムズフェルド米国防長官が十五日、石破茂防衛庁長官との共同記者会見で、北朝鮮に核開発計画を放棄させるため米国が検討している「安全の保証」の文書化に関し、「日米安全保障条約を害するようなことは決してしない」と明言したのは、米国が「安全の保証」を与えれば、日米安保条約が空文化するのではないかとの、日本側の懸念を払しょくするのが狙いだ。
米国は、北朝鮮が求めていた米朝不可侵条約の締結には応じないものの、北朝鮮を侵略しないことなど「安全の保証」を盛り込んだ外交文書を作成することは受け入れ、過去八十年間の外交文書を調べるなどの作業を進めている。北朝鮮も、文書で「安全の保証」が得られれば、最終的には核放棄に応じる方向だ。
これに対し、日本側には、米国が北朝鮮に「安全の保証」を与えれば、北朝鮮が日本を攻撃しても米軍が反撃できなくなるのでは、との懸念がくすぶっており、日本政府は八月までに、米側にこうした懸念を伝えていた。
米側も「北朝鮮が“いい子”でいれば懲らしめないが、“悪い子”になったら別」(在米外交筋)として、「安全の保証」を与えても、北朝鮮が米国や日韓両国など同盟国を攻撃した場合には、国連憲章で認められた個別的、集団的自衛権に基づいて北朝鮮に反撃することは排除しない方針。
石破長官も「わが国への急迫不正の侵略行為に(米国が)わが国と一緒になって防衛することはいささかも揺るがない」と強調した。
ただ、北朝鮮に対する反撃の可能性を明確な形で残した場合、北朝鮮が反発する可能性がある。このため、米国は日 米安保の実効性確保に配慮しながら、十二月にも予定される次回六カ国協議の前に、参加国と文案の調整を進める方針 だ。
(アメリカ総局・豊田洋一=米国防長官同行)