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イラク、アフガニスタンでの軍事作戦を指揮する米中央軍のアビゼイド司令官は13日、フロリダ州タンパの同軍司令部で記者会見し、イラクでゲリラ攻撃を活発化させている武装勢力の規模について、「最大でも5千人」との見方を示した。武装勢力側の全体の兵力について米軍側が具体的に示したのは初めて。
約13万人の駐留米軍とは規模が異なることから、「軍事的な脅威にはなり得ない」としながらも、「高いレベルで各勢力間の連携が強まっている」と指摘。「我々の意志をくじき、分断しようとしている」とした。また、「今後も犠牲が出る」と述べ、当面は厳しい戦闘が続くとの見通しを示した。
勢力の内訳については、「最も明確で危険な敵」として、旧フセイン政権への忠誠者を挙げた。バグダッド、ファルージャ、ティクリートなどの首都周辺だけでなく、北部のモスル、キルクークにも主要拠点があると述べ、活動が全土に及んでいることを認めた。
外国から流入した武装勢力については、「少ないが、十分に組織化されている」と指摘。このほかに忠誠者の金銭的支援を受けた犯罪者や一部のシーア派組織が関与していると語った。フセイン元大統領については、「生存してイラク国内にいる」と述べたが、作戦の指揮をとっているとの見方には、「歴史上最も無能な軍事指導者の一人だ」と述べ、否定的な見方を示した。 (11/14 13:44)