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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200311/12/20031112k0000e030013000c.html
【ワシントン中島哲夫】ブッシュ米大統領は「復員軍人の日」の休日である11日、バージニア州のアーリントン国立墓地とヘリテージ財団で軍事関連の二つの演説を行い、イラクとアフガニスタンの作戦での米兵の犠牲に感謝するとともに、イラクの戦況について具体的に説明し勝利を誓った。
演説で大統領は、4月のフセイン政権崩壊以来、旧政権残存勢力や外国人テロリストによる攻撃の93%はバグダッドとイラク全国18州のうち5州で発生しており、フセイン元大統領の本拠地である約500平方キロメートルの三角地帯に集中していると説明した。
また、米軍は先月だけで1500回の攻撃をかけ、1000人以上の「殺人者」を殺害または拘束し、迫撃砲弾4500発など多くの武器を押収したと指摘。今後も攻撃的な作戦を継続し「敵は打倒されるだろう」と述べた。
大統領は治安確保の責任をイラク人による新陸軍や警察などが担う体制への移行方針や32カ国が支援派兵している現状など、広範囲にわたって言及した。これほど網羅的で詳細な説明を大統領が行うのは最近では珍しい。
ブッシュ大統領は1948年のベルリン封鎖当時のトルーマン大統領の言葉を引用しながら、苦境に耐えてイラク、アフガンでの「使命を完遂する」と明言した。
[毎日新聞11月12日] ( 2003-11-12-10:11 )