現在地 HOME > 掲示板 > 戦争42 > 531.html ★阿修羅♪ |
|
■すべてが作り話で、すべてがペテン
金髪でかわいいジェシカ元上等兵を戦争ヒロインに仕立て上げたのは、国防総省だったが、彼女は雑誌などのインタビューで、「ブッシュ政権が事実をゆがめて報道し、自分を『戦争宣伝』のために利用した」と糾弾した。
陸軍はジェシカに、戦争障害者年金を100%給付することにした。しかし、彼女と同じ部隊で、同じくイラク軍の捕虜になり負傷した黒人女性兵士ショショーナ・ジョンソンは、ジェシカの3分の1の給付金しか受け取れなかった。
これは、国防総省による人種差別ではないかと問題になっている。ショショーナの父親も、「これは二重基準だ」と怒っている。
ショショーナはいま、月々500ドルで暮らしているが、ジェシカは伝記本から数百万ドル、そして映画からも数百万ドルもらうはずである。
ジェシカ自身もまた、「自分は一発も発砲していないので、英雄なんかではありません。本当の英雄は、戦友であるネィティブ・アメリカンの女性、ローリーです。彼女は勇敢に戦って、戦死しました。子供二人を持つ母親でもあるローリーこそ、誉め称えられるべきです」と語った。
メディア評論家のマイケル・ウルフは、こう解説した。
「ジェシカが言っていることは結局、『すべてが作り話で、すべてがペテン』だったということなんです。しかし、彼女がどんな告白をしようとも、メディアはすでに、彼女を『スター』として祭り上げることに決めています。戦争がうまくいかないときには、軍部は国民の注意を逸らすために、ヒーローを作りあげます。いまもまた、アメリカは英雄・ジェシカが必要なんです」
http://observer.guardian.co.uk/international/story/0,6903,1081186,00.html