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イラク南部のナーシリヤで自爆テロがあった伊駐屯地の現場から逃れる人々、国営イタリア放送から=AP
http://www.asahi.com/international/update/1112/011.html
イラク南部のナーシリヤに駐留するイタリア警察軍の駐屯地で、12日午前10時50分(日本時間同日午後4時50分)ごろ、トラックが突入して自爆し、警察軍と同国軍の兵士ら16人、イラク人8人の計24人が死亡、多数が負傷した。AP通信などが伝えた。イラクに駐留する米英軍以外の外国軍の根拠地が、攻撃の標的になったのはこれが初めてで、被害も最大規模となった。自衛隊の派遣先とされているサマワは、ナーシリヤの北西約100キロにあり、今後、日本政府や国会での派遣論議に大きな影響を与えることも予想される。
目撃者の話では、トラックには2、3人の男が乗り、イタリア兵と銃撃を交わしながら、駐屯地に突っ込み自爆した。タンクローリーだったという目撃証言もある。米CNNは、突入したのはトラックと乗用車の2台だったと伝えた。イタリア警察軍当局者はAP通信に対し、この爆発で駐屯地に貯蔵されていた弾薬が誘爆し、被害が拡大したと話した。現場では火災が発生し、まだ何人かが、崩れた建物のがれきの下に埋まっているとの情報もある。
イタリア国防省によると、犠牲になったイタリア人は、警察軍と軍の兵士15人と民間人1人。爆発当時、駐屯地には60人のイタリア人兵士がいたそうで、死傷者数はさらに増える可能性がある。目撃者によると現地の病院は、イラク人の死者は15人、負傷者は50人以上に上ると話している。イタリア軍とイラク警察が捜査に当たっている。
ナーシリヤ周辺にはイタリアの警察軍のほか同国の陸軍など、イタリアの部隊計約2300人が駐留している。軍は市中心部から約5キロ離れた砂漠の中に建設した基地に駐留しているが、警察軍はこれとは別に、病院施設とともに市内中心部に駐屯している。地元警察の指導が主な任務だ。近くにはルーマニア軍も駐屯している。
イラクで米英軍以外の外国軍兵士に対する攻撃は、これまでも数件起きている。8月16日にデンマーク軍兵士1人が銃撃戦で、11月6日にはポーランド兵1人が待ち伏せ攻撃を受けて、それぞれ死亡した。しかし、いずれも少人数の部隊に対するもので、今回のように駐屯地そのものを狙った大規模攻撃はなかった。
12日に攻撃のあったナーシリヤは、イラク南部に位置する。連日のように米軍攻撃が続くバグダッドなどの中部地域とは異なり、これまで南部は比較的治安が安定していると見られていた。
一方、米英暫定占領当局(CPA)によると、バグダッド北部で11日、道路に仕掛けられた爆弾による米軍車両への攻撃が2件あり、米軍兵士計2人が死亡した。
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<イタリア警察軍> 国内の治安維持を主な任務とする特殊な警察組織。「カラビニエリ」と呼ばれる。所属は国防省で、準軍隊的な存在。内務省所属の国家警察(ポリツィア)とは異なる。起源は1814年創設のサルデーニャ王国の近衛兵とされる。 (11/13 01:35)