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届いたメール
2003年11月10日のメールへの返事
>近著、「北朝鮮処分」を知っていますか。(11月10日)
>すでに台湾は中国の支配下に入りつつあります。しかし中国は台湾を金の卵を産む島として、まだ統一をしないだけと思います。ちょうど香港と同じような待遇です。>
なるほど、日本の一部にも将来、日本のこのような状況において、中国に差し上げたい勢力がいますね。特にマスコミと教育界と外務省に多いようです。彼らの大半は、無条件にイラク派兵反対といって、日米離反を狙っていますね。
所長コメント
日本は米国が要請する自衛隊のイラク派遣に反対すれば、日米軍事同盟の関係が悪化し、しいてはそれが中国に利することになるという意見ですね。日本が中国に対抗するためにも、日本はアメリカに要請に従って自衛隊のイラク派遣を行うべきと考えておられるようです。これは私のホームページに寄せられる数少ない「自衛隊のイラク派遣賛成論」です。
それならベトナム戦争はどうだったでしょうか。当時のアメリカはベトナムで苦戦し、アメリカの軍事同盟国はほとんどがベトナム戦争に派兵し参戦しました。しかし日本はベトナムに自衛隊を送ったでしょうか。日本は自衛隊をベトナムに送っていません。しかし日米関係が悪化したとか、中国がその隙間を狙って工作を仕掛けてきたことはありません。
むしろイラクに自衛隊を送らなければ、日米関係が悪化し、そこを中国に狙われるという考えが危険です。そのように考えれば、日本は常にアメリカの戦争を最前線で戦わされます。まさに韓国がそのような環境に追い込まれています。韓国は朝鮮戦争を経験し、在韓米軍を救世主として位置付けるしかなかったのです。
日本はアメリカと一度だけ戦争で戦い、その戦争に負けただけです。それを理由にアメリカの支配にいつまでも従属していてはだめです。日本の外務省にように、対米追随だけが外交政策になっていきます。もしアメリカが堕落した日本を見捨て、中国と組むことを決意したらどうするのですか。アメリカは日本と組むより、中国と組んだほうが国益に見合うと判断すれば、さっさと日本を見捨てて中国と組ます。そのような可能性も日本は考えておく必要があります。