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<アフガン>北東部で米軍 大規模「不屈の山」作戦を開始
【イスラマバード西尾英之】アフガニスタン駐留米軍は11日までに、アフガン北東部のヌリスタン、クナル両州で新たに大規模な軍事作戦を開始した。同地域はイスラム原理主義勢力であるヘクマティアル元首相派の活動が活発な地域。米軍のアフガン攻撃でタリバン政権が事実上崩壊してから13日で丸2年になるが、各地の治安情勢は改善の兆しを見せず、米軍はイラク同様、泥沼の対応を強いられている。
アフガン駐留米軍によると、「不屈の山」と名付けられた作戦は、陸軍第10山岳師団や特殊部隊、空軍が参加し7日に開始された。デービス報道官は「目的はゲリラ勢力を粉砕し、彼らの聖域を許さないためだ」などと語った。
これまで米軍の作戦行動はタリバンの活動が活発な南東部のパクティア、パクティカ州や、南部のザブール、カンダハル、ウルズガン州などが中心で、北東部は比較的安定しているとみられていた。米軍が新たな作戦に踏み切ったのは、この地域でもイスラム武装勢力の活動が激しくなっていることを示している。
特に北東部両州はタリバンとの戦闘に敗れイランに亡命、タリバン政権崩壊後にアフガンに戻ったヘクマティアル元首相派の勢力が強いとされる。元首相は昨年末、米軍とカルザイ政権に対するジハード(聖戦)を宣言。タリバンやアルカイダ残存勢力と連携しているとの情報もある。元首相は10日にはパキスタン政府に米軍への協力を中止するよう求める声明文を公表するなど、活動を活発化している。
クナル州に関しては今年9月に米誌「ニューズウィーク」が「ウサマ・ビンラディン氏が潜伏している」と報じたこともある。
一方、AFP通信などによると、南部ザブール州政府高官は10日、同州内の多くの地域で州政府が事実上支配権を失っていると語った。地元部族が強力なため、タリバンも完全に支配権を握るのは困難で、権力の空白状態が起きているという。
カルザイ政権は来月10日からカブールで開かれる制憲ロヤジルガ(国民大会議)を前に各地で出席する代議員の選挙を行うとしている。また、来年6月には全国選挙も行われる見込みだが、治安の悪化で全国での完全実施は不可能との見方が強まっている。(毎日新聞)
[11月11日19時35分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031112-00000034-mai-int