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【シドニー山本紀子】国際テロ組織アルカイダとの関連を疑われ、キューバのグアンタナモ米海軍基地に約600人の容疑者が2年近く拘留されている問題で、米最高裁は10日、容疑者に米国の司法権が及ぶかどうかを調べる審理を開くことを決めた。審理の対象となるのはオーストラリア人2人を含む16人で、法廷は来年開かれ、6月までに結果が出る。
基地にはアフガニスタンなどで拘束された42カ国の容疑者が収容されている。ブッシュ米大統領は「彼らは戦争捕虜ではない。戦闘員だ」と述べ、戦争捕虜の処遇を定めたジュネーブ条約の外に置いてきた。
16人の内訳は、豪州と英国人各2人、クウェート人12人。01年から02年にかけて捕まった。多くはアルカイダとの関連を否定し拘束が不当だと訴えている。
エジプト出身で豪国籍のマムド・ハビブ容疑者(47)は、仕事で訪れたパキスタンで拘束された。ステファン・ホッパー弁護士によると、この2年間、簡単な消息を伝える手紙のやり取りが許されただけで、一切の弁護活動ができずにいる。
毎日新聞の取材に弁護士は「どんな犯罪者でも普通は逮捕容疑が示され、しかるべき時に裁判にかけられる。しかし彼はずっとブラックホールに置かれてきた。今後は、捕虜たちがジュネーブ条約の適用を受けられるよう、国連への働きかけを強めたい」と話した。
また、イスラム教の教えに傾倒し、アフガニスタンで暮らしていたデイビッド・ヒックス容疑者(27)の父テリーさんは、豪メディアの取材に「ようやく明るい兆しが見えてきた」と述べている。
[毎日新聞11月11日] ( 2003-11-11-18:20 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20031112k0000m030021000c.html