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シリア・イランを名指しで批判 中東民主化で米大統領
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ブッシュ米大統領は6日、イラク戦争後の中東地域を軸にした民主化問題についてワシントンで講演し、イラク復興やパレスチナ問題で米国に非協力的な姿勢を見せるシリア、イラン両国を名指しで批判した。同時に、新生イラクの民主化を軸に地域全体を民主化する「中東民主化構想」を進展させる必要性を改めて強調したが、具体的な対応策は示せなかった。
大統領はまず、「イラクとシリアの独裁者たちは、古代の栄光に回帰することを目指したが、残したのは拷問と抑圧、困窮と廃虚だった」と述べ、シリアのアサド大統領をフセイン元大統領と同列視する表現で非難した。「中東諸国の多くは今、軍事独裁や聖職者支配が行き止まりに達する近道であることを理解したが、中央集権的支配という旧弊にこだわっている国もある」と述べ、中東各国に対し、民主化と自由主義経済の導入を求めた。
イランに対しては、人権活動家エバディ氏のノーベル平和賞受賞や国内の民主化運動に触れ、「イラン政府は民主化要求に留意すべきだ。さもないと、統治の正統性を失うことになる」と警告した。議会開設や女性参政権導入などの動きを進めているモロッコや湾岸首長国の取り組みを称賛し、サウジアラビアについても「選挙の順次導入を含めた改革への一歩を踏み出した」と述べた。
半面、親米穏健派として扱ってきたエジプトに対しては、「民主化に向けた方向性を示すべきだ」と苦言を呈した。パレスチナ自治政府については、「民主的な改革を妨げ、暴力を奨励する指導者は指導者とは呼べない」と述べ、アラファト議長に対する強い不満を表明した。
このほか、大統領は北朝鮮について、キューバ、ミャンマーなどとともに「我々の民主主義への関与が試されている」と述べた。 (11/07 11:43)
はまちのコメント
国連決議を無視して、武力行使に走る国に民主化といわれても説得力がないでしょう。
シリア・アサド大統領よりも、先日、アムネスティにクレームをつけられたモロッコの拷問をあげるほうが、流れのはず。それを知らぬ顔で、モロッコの女性解放化を評価するなんて。これより、アサド大統領とモハメッド6世国王の傀儡度がわかるというもの。
モロッコでは、先日の婚姻、離婚に関する法改定後、ドラマで、女性側からの離婚を申し立てる姿を映し出していた。今でも、アラブには、「一家3代屋根の下」という日本や欧米では忘れ去られた家族観が残っているのに、核家族が進み、家族崩壊という生み出した欧米文化を取り入れる必要は、どこにあるのか?