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イラク多国籍軍、編成進まず 新たな派兵表明国なく 【asahi.com 記事】
http://www.asahi.com/international/update/1109/004.html
国連安全保障理事会の決議でイラク派遣が決まった多国籍軍が、10月
16日の決議採択から3週間以上たつのに、まだ立ち上がらない。指揮国
である米国が概要を決め、安保理に報告する責務を負うが、新たに派兵を
申し出る国がないからだ。トルコが7日、派兵を断念したことで多国籍軍
の編成はさらに遠のいたとの見方が出ている。
米政府は「米英を中心とする現存の連合軍が多国籍軍だ」としている。
多国籍軍の立ち上げには、米国がどの国の部隊がどんな任務に当たるか
を決めてから、現存の米英主体の占領軍(連合軍)との指揮系統などの詳
細を安保理に提出する必要がある。だが、国連で米側がこうした手続きに
入った様子はない。
「決議採択から3週間たって、まだ多国籍軍の名称も決まっていないの
は異例」と国連外交筋は指摘する。
これに対し、米政府高官は7日、米英を中心とした連合軍に参加する
「32カ国がすでに多国籍軍だ」との見解を示した。
しかし、決議採択時には、連合軍とは別に多国籍軍が設立されるという
理解が一般的だった。
多国籍軍の派遣は8月半ばから検討が始まった。派遣の条件として「イ
ラク暫定政権の樹立を早めるか」「国連を再建の中心に据えるか」などを
中心に約2カ月間協議した末、安保理で全会一致で採択された。
米国はこの決議によって、すでに派兵を表明していた韓国に加え、トル
コ、インド、パキスタンなど国連平和維持活動(PKO)の派兵常連国を
念頭に、1万5000〜2万人程度の参加を想定していた。イラク内の国
連施設や官公庁の警備などに充てる腹づもりだったようだ。
トルコは派兵について国会の承認を得ていたのに、イラク側の強い反発
で断念に追い込まれた。米政府はなお、インドやパキスタンの参加に期待
をかけているが、国連側には「決して容易ではない」という観測が強い。
(11/09 10:29)