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★開戦まぎわ、サダムはここまで歩みよっていた
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投稿者 TUP速報 日時 2003 年 11 月 08 日 12:40:44:DlnF7rlwhj5Xo

[TUP-Bulletin] TUP速報207号 帝国現地レポート(22) 03年11月8日

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パンタ笛吹の帝国現地レポート(22)
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 日本ではイラクへの自衛隊派遣について、さまざまな論議が起こっているよ
うですね。
 まわりにベトナム戦争や第一次湾岸戦争を体験した知人が何人かいるのです
が、彼らの多くは、「自分たちが体験した地獄を、いまのイラク駐留兵が味わ
っている。彼らは一生、そのトラウマを引きずって生きるだろう」というよう
なことを言います。

 いまの自衛隊員のほとんどは、実際の戦闘など経験していないのですから、
アメリカのご機嫌とりのために派兵されるのは、あまりにもかわいそうな気が
します。

                        (バンタ笛吹/TUP)
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★開戦まぎわ、サダムはここまで歩みよっていた

 イラク戦争が始まる直前、開戦を避けるためにサダムは多くの譲歩を持ちか
けていたことが、国防総省係官の発言で明らかになった。
 サダムの命を受けたレバノン系米国人イマード・ヘイグは、ロンドンで、米
国防顧問だったリチャード・パールに会い、「イラクは戦争を避けるためなら
これだけの譲歩をためらわない」と伝えた。
 その譲歩の内容は・・・

*米軍によるイラク内での大量破壊兵器の査察を受け入れる。
*1993年に起きたツインタワー爆発事件の容疑者を引き渡す。
*イラクで選挙をおこなう。

・・・それを聞いたパールは、「それは、驚くほどの譲歩の申し出だったよ。
わたしはイラクのこの申し出が実現可能かどうか半信半疑だったけど、米政府
の高官に、この提案を伝えることを承諾した」と語った。

 この譲歩の申し出を拒絶した米国防総省のスポークスマンは、その理由を、
こう説明した。
「サダムは、数年にわたって、戦争を避ける道があったのにそうしなかった。
また、正式な外交ルートがあったにもかかわらず、疑わしい道筋をとおして譲
歩交渉をしようなんて、通用するわけがない」

http://www.ananova.com/news/story/sm_836022.html


★7人に一人しか、ブッシュに同意していない

 ブッシュ大統領は、「イラクはテロとの戦いでの最前線であり、最も重要な
位置をしめる」と語った。
 最新のポスト・ABCによる世論調査によると、「イラクがテロとの戦いで
最も重要」と答えた人々の割合は、7人に一人だった。

 世論調査室長のコハットは、結果を発表するに当たって、こう解説した。
「これはとても重要な国民意識の変化です。人々はイラク戦争が、自分たちを
テロから守ってくれる、というふうに思わなくなりつつあるからです。これは
戦争を押し進める政権にとって、脅威になる可能性があります」

http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/afp/20031105/pl_afp/us_iraq_poll


★ジェシカ上等兵は、レイプされた?

 イラク戦争中、ヤラセ疑惑のあった救助作戦の主人公、ジェシカ・リンチ上
等兵の伝記、「わたしもまた、兵士」が発売された。
 著者のリック・ブラッグは、本書の中でこう書いている。
「ジェシカの体についた傷跡を検査した医療記録からすると、彼女は肛門レイ
プされたことを示している。記録には、彼女を捕らえたイラク人が、事故でひ
ん死の状態のジェシカに暴行を加えたのか、ジェシカをレイプした後に、彼女
の骨を折って半殺しにしたのかは書かれていない。 その間の3時間、ジェシ
カは記憶消失して、いまも思い出せないでいる」

 国防総省による初期の発表では、ジェシカは弾丸がなくなるまでイラク兵と
戦ったというふうになっていた。この本では、ジェシカはこう告白している。
 「わたしはM−16銃が故障していたので、一発も撃ちませんでした。わた
しは誰ひとりとして殺してはいません」

 また本書の中で、ジェシカは、イラク人医師が自分を救急車に乗せて米軍陣
地まで連れていってくれたけど、米兵が救急車に向かって発砲したので引き返
したことも語った。
「病院には痛みどめの薬さえ、ほとんどありませんでした。でもわたしの苦し
みをなぐさめようと、あるイラク人看護婦は、わたしに子守歌を歌ってくれま
した。それはとても美しい歌で、聞きながらわたしは眠ってしまいました」

http://www.nydailynews.com/front/story/134264p-119598c.html


★おくびょう者は、死刑!

 ポガニー軍曹は、イラクに到着した3日後、米軍の攻撃で、体が真っ二つに
引き裂かれたイラク人死体を見た。それ以来、彼は震えや吐き気がとまらない
パニック傷害に陥っている。
 デンバーの米軍基地に帰った軍曹は、カウンセラーの薦めで、戦線復帰が無
理だと上司に伝えた。するとそれは、「臆病罪」にあたると、軍法会議にかけ
られることになった。米軍法会議での「臆病罪」の最高刑は「死刑」である。

 彼を診察した精神科医は、「ポガニー軍曹は、戦闘における継続的なストレ
スに悩まされている」と診断した。
 また、ポガニー軍曹の弁護士は、「彼がほしいのは、ちゃんとした治療だけ
なんです。彼はいまでも体が震え、吐き気がして、夜も眠れないで苦しんでい
るんです」と語った。

http://www.libertyforum.org/showflat.php?Cat=&Board=news_government&Number=1011116&t=-1


★ブレアー首相が、戦犯で国際裁判にかけられる?

 カナダ、フランス、英国、アイルランドなどから集まった国際法専門家が、
この日曜日、ロンドンに集合して、「イラク戦争は違法かどうか?」について
合議する。議題の中には、劣化ウラン弾の使用や、民間人に対する爆撃も含ま
れている。

 参加者の一人、法学者のバクシ教授は、この会議についてこう語った。
「いまとなっては、イラクがイギリスにとって差し迫った脅威ではなかったこ
とがはっきりしています。英国政府が国民をあざむいた証拠を、綿密に調べな
おすべきです。もしわたしたちがまだ、民主主義や、正直さや透明性を重んじ
ているならばね」

http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,1079225,00.html


★平和のシンボル、オリーブは燃えている

 パレスチナの占領地の村々では、ユダヤ人入植者たちによる凶暴な行動が、
問題になっている。
 ベータ、イーツマ、ハワラ、タール、などのパレスチナ人部落で、ユダヤ人
入植者たちが、真夜中に果樹園に押し入り、収穫寸前のオリーブの木を何百本
も根こそぎにし、火を放って燃やしてしまった。

 ある目撃者は、タール村駐屯のイスラエル軍兵士が果樹園に向かって発砲し
200本のオリーブの木を燃やしたと証言している。これらの村々では、オリ
ーブの収穫による収入が、村人の生活費の半分を支えているという。

 農夫の一人、ジャラードは、40年前に彼の父が植えた200本のオリーブ
の木を燃やされて、どうその怒りを表していいのか、言葉が見つからないとい
う。
「わしらはもう何百年もここでオリーブを育てているんじゃ。今年の収穫がぜ
んぶ燃やされてしまって、これから子供たちをどう食わしていけばいいのか」

 もう一人の農夫、アル・アフィーは、オリーブ300本の果樹園を持ってい
るが、イスラエル軍兵士が果樹園を囲んでバリケードを作ってしまったので、
自分の果樹園に入れないと言う。
「西洋人の平和活動家と一緒ならいいけど、一人で果樹園に入ろうとすれば、
イスラエル兵に撃ち殺されるんです」

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/32835393-14A4-40A4-9BF8-5D7E12AA66B4.htm


★双眼鏡を持つヤツは撃て!

 イスラエル軍兵士に新しい抗戦規則が発令された。それは、南部のユダヤ人
入植地周辺で「双眼鏡」を持っているパレスチナ人がいたら、迷わず射殺して
もいいというルールだ。
 イスラエル軍高官は、「この新しい抗戦規則は、パレスチナ人にイスラエル
軍の動向を偵察させないためだ」と語った。

 入植地の300メートル隣に住んでいるパレスチナ人カミールは、このニュ
ースを聞いて、こう語った。
 「そのルールができる前でも、わしらは怖くて、陽が暮れてから外に出られ
なかったんだ。射撃好きなイスラエル兵は、暗闇で動くものを見たら、それが
誰であっても発砲したからね。
 その新しい抗戦規則を聞いてからは、危なくて、まっ昼間でも子供たちを外
で遊ばせられないよ。子供がオモチャを手に持っていても、イスラエル兵士は
それが双眼鏡だと思いこんで発砲するだろうからね。  
 彼らは占領軍だ。子供でも老人でも撃ち殺す彼らは、気が狂っているとしか
思えない」

http://www.scoop.co.nz/mason/stories/WO0311/S00053.html


★徴兵制がまた始まるかも・・・

 米国では30年前に徴兵制が廃止されたが、またその復活の動きが水面下で
始まったようだ。
 国防総省は、「地域社会や国家に奉仕しよう」と、ボランティアに呼びかけ
ている。その呼びかけの中には、「もし徴兵審査委員会ができたら、ボランテ
ィアとして働く気がある人はいますか?」という提案もある。

 政治学のリボウ教授は、そんな動きについて、「これは、とても重要な動き
です。国防省は、将来、もし徴兵制を復活させる道を選択するなら、かんたん
にそれが実現できるように、今から下準備をしているわけですから」と説明す
る。

 また、徴兵制復活の可能性について、カトー研究所のペーニャ分析官は、こ
う語った。
「大統領選挙を前にして、どの候補者も、国民に人気のない徴兵制復活を、ま
じめに提案したりはしないでしょう。でも、現職の大統領が二期目に当選した
あとだったら、何をしようと安全ですし、徴兵制復活がどうなるかは分かりま
せん」

http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1067987409688&call_pageid=968332188854&col=968350060724


★ちょっと関係ないかな・・・

 エアフォース・ワンは、大統領専用機、そしてエアフォース・ツーは、副大
統領専用機だ。
 11月3日(イラクでのヘリコプター撃墜の翌日)、チェイニー副大統領を
乗せたエアフォース・ツーは、サウスダコタ州のピエールに着陸した。毎年、
恒例の、副大統領による「きじ狩り」のためである。

 チェイニー副大統領は、プライベートな高級ハンター用宿泊施設に数日間泊
まり込み、リングネック雉の射撃を楽しむ。リングネック雉は、サウスダコタ
州の州鳥である。

 一昨年のキジ狩りでは、副大統領の秘密警護員が、大型SUVを砂利道で転
倒させ、2度の事故を起こしている。

http://www.aberdeennews.com/mld/aberdeennews/news/7187888.htm
 
                  (翻訳・パンタ笛吹/TUPチーム) 


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