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◆米外交をハイジャックした「臆病なタカ派」の破滅的な戦略◆ チャーマーズ・ジョンソン
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/1107.html
投稿者 なるほど 日時 2003 年 11 月 20 日 15:48:32:dfhdU2/i2Qkk2

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◆米外交をハイジャックした「臆病なタカ派」の破滅的な戦略◆
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 タカ(派)は寝床に戻る   執筆:チャーマーズ・ジョンソン
 the Australian News 11月4日 (英字報道から抄訳)
http://theaustralian.news.com.au/printpage/0,5942,7757853,00.html

 11月2日、イラクのゲリラはアメリカ軍の輸送ヘリをバグダッド空
港近くで撃墜した。16人が死亡、20人が負傷した。ベトナム戦争を
現在に再現すると、テト攻勢が始まったようだ。アメリカ政府の指導
者は、当時のジョンソン大統領の言葉を反復した。曰く、この先にも
「悲劇」の日々はあるだろう、われわれは外国からの新湯者に「試さ
れ」ているのだ、われわれは「完遂しなければならない」、われわれ
は「あわてて逃げ出す」ことはできない。

 ばかげたことだ。アメリカは遅かれ早かれイラクから立ち去ること
になるだろう。イラク人はちょうどベトナム人と同じように行動してい
る。そして、もし自国の資源を盗みに来た独善的かつ偽善的な帝国
主義勢力に侵略されたなら、アメリカ人でもオーストラリア人あるい
は中国人でも、あらゆる愛国者がそうするだろう。

 イギリスとオーストラリアは、「力から正義が生まれる」という以外の
選択肢を容易に支持することができたときに、なぜアメリカとともにこ
の大失敗に加わったのか、その理由はナゾのままである。9・11テ
ロの後にアメリカが展開した二つの戦争は、と特別な利益集団が得
意とする分野だった。彼らはアメリカの外交政策を乗っ取り、自分た
ちの私的な計画を実行するために、テロの脅威を隠れ蓑として利用
した。

 この利益集団には、アメリカ企業のうちのネオコン(新保守主義)
支持者、イスラエルの政党リクードと親密なプロの軍隊と軍産複合
体が含まれる。ネオコン・グループは軍隊も戦争も経験してない自
称・軍事戦略家で、「臆病なタカ派」と言われる戦争愛好家からな
る。彼らは9・11事件後の困惑した国民感情をつかんで、ブッシュ政
府を関係もなく成功もしなかったアルカイダ壊滅戦争に追いやった。

 その替わりに、この戦争はさらに多くの自殺テロ参加者を増やし、
同様の先制攻撃を防ぐためと称して、アメリカによる諸国への核拡
散を促進した。9・11事件の2年後、アメリカは間違いなくそれまで
に経験したことのない連続するテロの大きな危険にさらされている。

 アフガン戦争とイラク戦争は容易にアメリカの「勝利」に終わった
が、しかし両国ともすぐにゲリラ戦争という消耗戦が勃発した。ハイ
テク軍隊はテロリストとゲリラに対してはあまりに鈍感で不適切なも
のだった、と、経験が教えてくれた。求められていることは、国際的
な警察間協力体制とアメリカ外交の政策転換である。

 アメリカよりも豊富な接触と能力を持つかもしれない他の諜報機関
と共有される諜報活動や、アルカイダのような組織への重要な高レ
ベルの諜報活動は、テロ活動への資金流入を中断したりマネーロン
ダリング(資金洗浄)を防ぐための協調的な活動と同様に重要であ
る。

 アメリカはそうせずに、特別に皮肉かつ破滅的な戦略を考えつい
た。アメリカはタリバンに破れた軍閥の持つ武装力を買収するため
に、数百万ドルを持たせてCIA工作員をアフガニスタンに送り込み、
新たな攻勢に空からの援護を約束して内戦を再開させた。

 アメリカからわずかな援助を得た軍閥はこうしてタリバン政府を倒
し、すぐに地域ごとに割拠する昔のやり方に戻った。アフガニスタン
は無情だが宗教的な動機を与えられたタリバンが優勢になる前の
状態に匹敵する無政府状態に後退した。

 米国防総省のプロパガンダ装置はアフガニスタンでの素晴らしい
アメリカの勝利を主張したが、実際には、タリバンとアルカイダの指
導者は逃げ延び、アフガニスタンは以前よりも悪いテロリスト繁殖地
になってしまった。

 その後のイラク戦争は正当化される余地さえも小さく、アメリカが第
二次大戦後に作り出してきた国際的な強調システムを破壊した。9・
11事件の直後、アメリカの指導者はイラクを侵攻する口実を偽造し
始めた。それは当時、アメリカの文字と映像メディアによって無批判
に広められ、サダム・フセインは彼らの安全確保に直接的な脅威で
あり、サダムが9月11日のアルカイダのテロに協力したとアメリカ国
民多数に信じ込ませた。

 アメリカはこの無分別と準備不足の軍事的冒険ゆえの反動に、何
十年も見舞われるだろう。戦争は既に、西側民主国家の同盟を深
刻な分裂をもたらす不本意な結果になった。EUへのイギリスの潜在
的なリーダーシップは無視され、国連憲章を含む国際法はひどく弱
められた。そして大統領、副大統領、国務長官その他の政府高官へ
の信頼度は、彼らが国際社会とアメリカ国民にウソをついた結果とし
て失われている。最も重要なことは、イラクに対する承認されてない
軍事攻撃が、アメリカはイスラム諸国民との妥協を求める気がない
こと、そしてさらなるテロリストの攻撃にとって格好の(必要でさえあ
る)目標であることを、世界に向かって伝達したことである。

http://www.freeml.com/ctrl/html/MLInfoForm/organizer-news

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