中央アフリカ共和国で露ジャーナリスト3人死亡 背景に疑問が https://www.bbc.com/japanese/45040709政局の不安定な中央アフリカ共和国で7月30日、ロシアの民間軍事会社について取材していたロシア人ジャーナリスト3人が車で移動中に襲撃、殺害された。 ロシアでは3人を追悼する声が上がっているが、その一方で3人の死の背景に疑問を持つ人も多い。BBCロシア語のエリザベータ・フォクフトとセルゲイ・ゴリャシュコ両記者が説明する。 何があった? 地元当局によると、著名な戦争記者だったオルハン・ジェマリ氏(51)、ドキュメンタリー監督のアレクサンドル・ラストルグエフ氏(47)、カメラマンのキリル・ラドチェンコ氏(33)の3人は30日午後7時(日本時間31日午前1時)、首都バンギから中部シビューへ向かう途中で殺害された。 夜間の移動は危険だという警告にもかかわらず、移動していたという。 3人は、中央アフリカ共和国で活動するロシアの民間軍事会社、ワーグナー・グループの戦闘員について調査していた。 ワーグナー・グループは過去に、内戦の続くシリアでの活動が話題となった。最近になって、中央アフリカ共和国でも活動している可能性が浮上した。 ロシア政府と政府高官は、戦闘員とのつながりを否定している。しかしロシア政府は今年2月、国連の許可を得た上で、中央アフリカ共和国軍の訓練と軍備強化のために教官180人を派遣している。 この調査取材は元企業家でロシアから亡命したミハイル・ホドルコフスキー氏が創設した調査管理センター(ICC)が3人に依頼したもので、3人はフリーランスとしてこの仕事を請けていた。 シビュー市当局によると、3人はターバンを巻きアラビア語を話す約10人の男に襲撃された。犯人らは車に発砲したか、3人を車外に連れ出し道端で射殺したという。 3人が乗っていた車の運転手は難を逃れ、通報した。
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