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【クタ(インドネシア・バリ島)岩崎日出雄】ブッシュ米大統領は22日、バリ島でメガワティ・インドネシア大統領と会談し、対テロ対策での協力継続などを確認し合った。同大統領はインドネシアを「東南アジアのテロの温床」と指摘し、イスラム過激派の取り締まりを促してきた。訪問は、同国のテロ対策への支持表明が主目的。インドネシア側は軍事協力の再開や経済支援の強化などを要請した。
インドネシアは世界最多のイスラム教徒数をかかえ、イスラム過激派「ジェマー・イスラミア(JI)」などの主な潜伏拠点ともなって来たが、治安当局は死者200人以上を出したバリ島爆弾テロ事件(昨年10月)後、JIメンバーとされる容疑者34人を逮捕・起訴し、既に死刑3人を含む30人が有罪判決を受けた。また、今年8月にジャカルタで起きたJWマリオット爆弾テロ事件(死者12人)でも容疑者16人中10人を逮捕した。
ブッシュ大統領は記者会見でこれらの事件に触れ、「メガワティ大統領の指導の下、インドネシアはこうした危険な殺人者たちを逮捕・捜索している。テロとの戦いに対するインドネシアの協力に感謝する」と述べた。
大統領は穏健派イスラム組織の指導者やヒンズー教、キリスト教の指導者とも会談。指導者らは穏健派イスラムへのさらなる理解を求め、大統領も「テロとの戦いはイスラム教徒との戦いではない」と強調した。
大統領はさらに、インドネシアの民主化の進展を評価。インドネシア側は、イスラム教への理解や軍事協力再開、国際通貨基金(IMF)の支援プログラムから今年12月に離脱した後の経済協力などを要請した。
◇抗議集会も
首都ジャカルタやバリ島などでは数日前から、ブッシュ大統領の対アフガニスタン、イラク、パレスチナ政策に抗議するデモや集会が頻繁に行われた。22日午前、ジャカルタ市内で数千人が参加した抗議集会には野党指導者でメガワティ大統領の実妹のラフマワティ氏も参加し、「ブッシュ大統領との会談は、メガワティ大統領が(米国の協力をとりつけることで)来年の総選挙に向けて政権基盤を維持するのが目的だ」と批判した。
[毎日新聞10月22日] ( 2003-10-22-20:31 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031023k0000m030061001c.html