現在地 HOME > 掲示板 > 戦争41 > 669.html ★阿修羅♪ |
|
【テヘラン=緒方賢一】イランのハタミ大統領は21日、テヘラン訪問中のストロー英、ドビルパン仏、フィッシャー独の3外相とイランの核開発問題について会談し、国際原子力機関(IAEA)に核関連施設に対する強制力ある査察を認める「追加議定書」を締結するとともに、ウラン濃縮に関する研究活動を一時停止すると表明した。
また、過去のウラン濃縮に関する情報の全面開示にも引き続き努めることを確約した。
IAEA理事会が9月12日に採択した決議内容の履行をイランが正式表明したことで、イランの核疑惑問題の国連安保理付託は当面回避され、同国は国際社会の監視のもとで平和目的に限って原子力研究を継続できる見通しとなった。
3外相とイラン政府は21日、「共同宣言」を発表し、3外相がイランの原子力研究を「平和目的」であることを確認し、核疑惑への懸念が払しょくされた後でイランに原子力技術協力を行うことを表明。イランは追加議定書を締結し、濃縮研究を停止することなどを明文化した。
記者会見したイラン国家安全保障最高会議のハッサン・ロハニ書記は、「自国の国益と安全を考えて自発的に決めた」と、事実上の決議受け入れに踏み切った理由を説明。追加議定書の締結時期は、「次回IAEA理事会が始まる11月20日まで」と断言した。ただ書記は「濃縮停止は一時的」と述べ、濃縮再開がありうるとの含みを残した。
イランは、IAEA決議で今月31日までの情報全面開示などを突きつけられていたが、今月に入り査察を全面的に受け入れるとともに、エルバラダイ事務局長を招き追加議定書の締結を表明していた。
(2003/10/22/03:12 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031022i101.htm