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http://j.peopledaily.com.cn/2003/10/13/jp20031013_33129.html
東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3会議に出席するためインドネシア・バリ島を訪れた日本の首脳が記者団に対し、靖国神社参拝を継続する考えを再度表明した。首脳は「(中国側も)もう理解されているのではないか」、「日中友好の阻害にはならない」などの妄言を発し、中日間のハイレベル相互訪問に影響を与えないとの認識を示した。中日関係がまさに深く発展する肝心な時期、両国首脳が現地で会談した直後のこの「ご高説」には驚くとともに首をひねらざるを得ない。
インドネシア・バリ島での中日首脳会談で、中国の温家宝総理は、歴史に対する正しい認識と対応は中日関係の順調な発展のカギであり、「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」姿勢を堅持し、「中日共同声明」など3つの重要文書の原則を厳守することが中日関係の発展にとって必要だと真剣に伝えた。また温家宝総理は日本に対し、正しく歴史に向かい、当面の急務である第二次世界大戦中の日本による遺棄化学兵器の問題を適切に解決するよう明確に求めた。これに対し日本の首脳は、各分野での中国との友好協力関係の発展を継続していきたいとの考えを表明するとともに、日本政府が誠実な態度で遺棄化学兵器事件を適切に処理する方針を明らかにした。こうした友好の言葉がまだ耳に残っているうちに、日本の首脳はまったく相容れない言辞を公にした。このような言行不一致は物笑いの種だ。
靖国神社は過去、かつての侵略戦争で軍国主義の精神的支えとしての役割を果たしただけでなく、罪を重ねたA級戦犯をいまも公然と合祀。中国人民および被害を受けた多くのアジアの国々の人々は、日本の首脳の参拝に対し、これまで一貫して強く反対し続けてきた。従って、歴史問題は単なる日本の内政問題ではなく、当時の戦争に対する日本の態度に関わり、中国を含む被害を受けた多くのアジアの国々の国民感情と尊厳にも関わっている。
歴史は一枚の鏡だ。われわれは歴史問題を重視し「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」の姿勢を終始堅持すべきだと強調しているのであり、過去のことに拘泥しているわけではないし、まして日本への内政干渉など及びもつかない。中日善隣友好の発展という心からの願望に発したものだ。「歴史を正視」、「反省」、「被害国への心からのおわび」、「二度と戦争を起こさない」など、歴史問題に関わる日本の政府や首脳のこれまでの一連の態度や約束をわれわれは注視している。われわれは日本の前向きな態度表明を重視し歓迎はするが、それ以上に実際の行動を重く見ている。
国交は、信頼を守ることを重んじる。1972年の中日国交正常化交渉にあたり、(当時の)周恩来総理は田中角栄首相に「言必信、行必果」(言必ず信あり、行必ず果あり)の6字を贈り、田中首相も周総理に「信為万事之本」(信は万事の本なり)の6字を贈った。現在の日本の首脳も「無信不立」(信なくして立たず)を座右の銘にしていることをわれわれは知っている。日本の首脳が責任を負い、信義を守り、首脳本人を含む日本政府が、歴史問題に関するこれまでの態度表明を具体的行動で真に実行に移すようわれわれは望む。
中国人民は日本人と手を携えて協力し、ともに発展をはかり、アジア、世界の平和と安定、繁栄のために前向きな貢献をしていきたい。われわれは、両国首脳の正常な相互訪問の展開を見届けたい。両国関係の発展にとって非常に必要であり重要だからだ。ただ、これにはふさわしい雰囲気と条件が必要だ。日本の首脳が時代の流れに順応し、両国民の友好の増進に寄与し、両国関係の大局を守り、両国関係の健全かつ安定した発展に新たなトラブルを持ち込まないようわれわれは願っている。(編集SO)
「人民網日本語版」2003年10月13日