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2003.10.14
Web posted at: 15:26 JST
- CNN/AP
ロンドン――今年3月末に米軍のバグダッド空爆で家族と両腕を失ったアリ・イスマイル・アッバス君(12)が、治療を受けている英国ロンドンでITVテレビの取材に応じ、「パイロットも同じように苦しめばいい」と語った。アリ君はロンドンの病院で両腕の義肢をつけ、リハビリを続けている。
英国で14日に放送されるインタビューでアリ君は、空爆された3月30日の夜のことを今でもはっきり覚えていると話し、「『どうしてイラク人を爆撃するんだ。僕たちが何をしたっていうんだ』とずっと思っていた。ぼくの家に爆弾を落としたパイロットは、ぼくやぼくの家族が焼かれたように苦しめばいい」と語った。現在治療を受けている英国への気持ちは、複雑だという。
「ぼくが病院にいる間、(イギリスの人たちは)励ましの手紙をくれたけど、でもやっぱりアメリカ人に協力していた」とアリ君。
体の60%以上に火傷を負い、両腕を失って病院のベッドに横たわるアリ君の映像は、世界中に衝撃を与えた。各国からの支援申し出を受け、イラクからまずクウェートに運ばれたアリ君は、その後、ロンドン南西のクイーン・メアリー病院に転院した。同病院は四肢欠損患者の治療で有名。
空爆で両親や兄弟、親類など家族15人を失ったアリ君の面倒は現在、おじさんが見ている。同病院で左腕には装飾用の義肢を、右腕には、肩の筋肉からの電子信号で手の開閉ができる最新式の義肢を装着した。今後の成長に伴い、定期的に義肢は交換する必要がある。
サッカー・ファンのアリ君は、右腕にプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのタトゥーを特別に入れてもらったという。今月初めには、デービッド・ベッカム選手との念願の面会も実現した。
アリ君はいずれイラクに帰国し、学校に戻りたいと話している。また「まともなイラク料理が食べたい」とも。
「イラクと家族のもとに帰りたい。そうすればもっと楽になると思う。それからじっくり考えたい」とアリ君は言う。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200310140011.html