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イラク派兵めぐり与党内で「葛藤の兆し」 [朝鮮日報]
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1348.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 05 日 19:54:12:Mo7ApAlflbQ6s


 今年10月30日夜11時頃、「第2回済州(チェジュ)平和フォーラム」に出席するため、西帰浦(ソギポ)に到着した尹永寛(ユン・ヨングァン)外交通商部長官は疲れている様子だった。

 尹長官の側近は「国家安全保障会議(NSC)・常任委員会会議後の夕食会で、尹長官は普段口にしない酒を少し飲んだ」と話した。また、尹長官の酒量はソジュ(韓国の焼酎)2杯程度だが、この日は5〜6杯を飲んだという。

 同日午前9時30分頃、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の呼び出しを受けた尹長官は、チョ・ヨンギル国防長官と共に大統領府を訪れ、イラク派兵の規模を3000人前後と暫定的に決定したうえで米国と交渉するようにと、盧大統領の指示を受けたとみられる。

 尹長官はチョ長官や潘基文(パン・ギムン)大統領府外交補佐官、金熙相(キム・ヒサン)国防補左官と共に、米国がイラク派兵を要請した今年9月以来、韓米同盟関係のために派兵を主張してきた。また、彼らの一部は「5000〜1万人規模の韓国軍を派遣しよう」とも主張した。

 これより前の10月27日、盧大統領が派兵問題と関連し“かん口令”を出したにもかかわらず、李鐘?(イ・ジョンソク)NSC事務次長は某メディアに「イラク派兵の規模は2000〜3000人程度」と話した。これは“盧大統領の考え”を代弁した発言として受け止められ、現在、大勢となりつつある。

 このため、政府関係者の間には尹長官の飲酒が、盧大統領と“コード”の合う外交安保政策の中核人物である李鐘?(イ・ジョンソク)NSC次長と、派兵に反対してきた「大統領府の一部386世代(現在、30代で、80年代に大学生生活を送り、60年代生まれの世代)」の葛藤と関係があるのではないか、という推測が出ている。これまで尹長官が李次長と少なからず摩擦をきたしてきたことから、この推測は説得力を得ている。

 李次長は政権発足初期、過去の外交安保首席室の機能をするNSC事務処・政策調整室長に外交部出身者を起用するとした尹長官の“執拗な”要請を退き、統一部出身の李鳳朝(イ・ボンジョ)政策室長を起用した。その後2人の摩擦は深まった。

 今回、派兵規模の決定をめぐって政府内に葛藤があったことは確かであり、そんな中、李次長の役割が目だっていると、関係者らは話す。

 葛藤の始まりは、10月18日に盧大統領主宰のNSC会議で派兵を決定した後、大統領府関係者らに“国民世論の聞き入れ”を指示した時からだ。

 政府は派兵決定を発表した際、その規模についてはまだ決定されていないとしたが、外交通商部と国防部の実務関係者らは「5000〜6000人、多い場合は1万人程度」としていた。

 しかし、大統領府は盧大統領の指示に従い、10月末まで国家安全保障会議(NSC)事務処、政策企画委員会、国民参与首席室が中心になって「イラク派兵反対国民行動」など市民団体関係者や在野、女性団体などと、10数回にわたり懇談会を行った。

 一部の市民団体関係者は「戦闘部隊を派兵すれば、現政権の退陣運動を行う」と、脅迫じみた発言までしたという。

 10月23日、ソウル市内の某レストランで行われた懇談会の席上で、某市民団体の関係者は「戦闘部隊を派兵する盧武鉉政権は、過去の朴正熙(パクチョンヒ)政権と何ら変わりない」とした。

 また、同月29日、K大学の某教授は他の懇談会で「派兵決定により現政権の支持層が離れ、国政運営が危機に陥る可能性がある」とし、派兵決定を再考すべきだと主張したことが伝えられた。

 このような内容は、朴珠賢(パク・ジュヒョン)大統領府国民参与首席を通じ、盧大統領に直接報告されたという。

 さらに大統領府は10月30日頃、過去、派兵規模を5000〜6000人前後と言及した国防部と外交部に「厳重警告措置」をすると明言した。この日は政府の派兵規模が3000人前後と暫定決定された日でもあった。

 某高位当局者は「現政権の初期は静かだった李次長の威勢が最近高まってきている」とし、「尹長官と次官級の李次長が、政策討論があるたびに対立している」と述べた。

 派兵決定の直前、尹長官が韓昇洲(ハン・スンジュ)駐米大使を呼び、米国の雰囲気を伝え、盧大統領に派兵決定を進言するようにしたケースも、まさに李次長の影響力が高まったことと無関係ではないとの見方だ。

 李次長は外交安保部処の室長らが参加する従来のNSC実務調整会議とは別に、自分と統一部次官、国家情報院の3次長が出席する非常設協議体を設置し、主な懸案を調整してきた。ここで調整された案件がNSC常任委員会に提出されたという。「次官級の李次長が、関連部処長官との対立を避けるために講じた術策のようだ」と、某関係者は伝えた。

 「一部市民団体と大統領府の386関係者らは、国益のために派兵すべきだという政府関係者らに、『保守派の大馬鹿』とまで言う。恥ずかしさを覚える。」

 匿名希望の某外交官が5日に打ち明けたこの心境は、外交安保懸案をめぐる現政権内の葛藤の断面を示唆するものとみられる。

権景福(クォン・ギョンブク)記者


http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/11/05/20031105000074.html


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