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父と息子の亀裂深まる? ブッシュ元大統領が反戦議員に賞
【TUP速報=ベリタ通信】ブッシュ元米大統領はこのほど、自らの名を冠した「優れた公共サービスに対するジョージ・ブッシュ賞」の2003年度受賞者に、イラク戦争に反対の姿勢を示したことで知られる民主党のエドワード・ケネディ上院議員とすることを決定した。米紙ボストン・グローブ紙などが伝えた。
在任中、国際協調路線を重視した元大統領は、単独行動主義に走る息子のブッシュ現大統領に対して、イラク政策で慎重を期するよう求めたが聞き入れられず、水面下で相克が噂されていた。今回の「息子へのあてつけ」とさえ思われるあからさまな授賞決定は、ワシントンの各筋に驚きを与えている。授賞理由には、ケネディ議員の「原則を曲げない勇気ある闘いぶり」と「すべてのアメリカ人に与えた啓発」が掲げられており、11月7日の授賞式で元大統領が何を語るか注目される。
過去の受賞者には旧ソ連のゴルバチョフ大統領、ドイツのコール首相らがいるが、米国人の受賞は初。
ブッシュ元大統領は、1991年の湾岸戦争で、息子の現大統領と同様にイラクとの戦争を遂行した大統領だが、元大統領の場合は
イラクが占領したクウェートからイラク軍を追い出し、イラク南部まで侵攻、敗走するイラク兵を多数殺害、イラク軍主要部隊を壊滅状態にした時点で、戦闘を終結させた。
当時、「なぜ、バグダッドまで攻め入ってフセイン政権を倒さなかったのか」という批判も一部にあったが、その後、「イラク占領」を行わなかった判断は正しかったとの評価が米メディアなどの論調の主流となっていた。
しかし、ブッシュ現大統領は、父が湾岸戦争時にフセイン政権打倒を果たさなかったことを批判的に見ており、今回、イラク戦争に踏み切った現大統領の決断には「父を超える」という意思がひそかにあったともいわれる。
しかし、現在のイラクの悲劇と混乱ぶりから、「息子より父の判断の方がまだしも賢明だった」とブッシュ元大統領の判断を再評価する声も出ている。