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(回答先: ブッシュはイスラエルへの約22億2千万ドルもの軍事援助を議会に求める【Haaretz】 投稿者 Sちゃん 日時 2003 年 11 月 05 日 00:56:58)
以下、国際戦略コラムよりの引用です。
Kenzo Yamaoka
==============================
件名:本質はドルの崩落
吉田繁治さんからのメール
≪中略≫
▼政策協調
ブッシュ政権と小泉政権には、以下の2つの点で、金融政策に協調が
あります。
(1)日本国債発行を、金融機関が引き受け続ける条件を作る。
不良債権を正確に見積もれば破綻している金融機関を、日本政府が資
金投入を含め、あらゆる政策を動員し、救う。
その目的は、金融機関を政府のコントロール下に置いて、日本政府が
新規に発行する年40兆円規模の国債、20兆円規模の地方債を、買
わせることです。国債市場が崩壊すれば、政府は予算が組めないから
です。
株高は、金融機関に、価格変動リスクのある「国債買い」の余力を与
えます。
(2)米国債発行を、日本政府が世界の筆頭になって買い支える
ブッシュ政権が、軍事費・戦費・減税で作る60兆円の赤字のうち、
10兆円から20兆円分を、日本の財務省による米国債購入で補う。
資金は、日本の財務省が「外国為替資金証券(為券)」を日銀に対し
て発行し調達します。日銀信用の増加で、米国債を買うということで
す。
資金は<日銀→日本の財務省→米国の財務省>と流れます。
≪以下略≫
件名:本質は米ドルの崩落(2)
吉田繁治さんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
< 本質は米ドルの崩落(2) >
【目次】
1.単純にまとめれば
2.米ドルの波乱要因はアジア
3.日本の世帯が資金不足になった
4.シナリオとその破綻
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1.単純にまとめれば
以下の4項です。
(1)年150兆円規模の借用証書の純増
日本政府は年40兆円、米国は60兆円の国家の赤字を出す。
世界経済で40%を占める両大国が、同時に、年100兆円
の国債(国家の借用証書)を、増加発行する。
一体、誰が、この低利の国債を最終的に引き受けるか?
低利の国債は、いずれは価格が下落します。
(金利=インフレ率+リスクプレミアム)
これには、両国とも地方財政の赤字は含まれていません。
およそ国家の赤字の50%、両国合計で50兆円はある。
両国とも、地方の財政は国家の財政より悪化しています。
(2)日本政府のドル借用証書買い
日本政府は、「ドル安=円高」を避けるという政策目的で、
今、年間13兆円のペースでドル国債を買い続けている。
これは、輸出で稼ぐ貿易黒字の約2倍になります。
ヘッジファンドは、手持ちのドル国債、円国債を売った分で、
米国、西欧、日本、そして新興国の株を買い、株価を上昇さ
せている。これが、世界の株価ミニバブルの正体です。
理由は、特に2001年から大量増発されるようになった低
金利の国債の暴落を、ヘッジファンドが感じているためです。
つまりヘッジファンドは高金利を予想しています。
(3)日本株が、03年で、海外から6兆円以上買われた理由
りそなへの2兆円の公的資金の予防注入に見るように、銀行
を潰さない、債務超過であっても大企業は潰さないという政
府の政策を、海外ファンドが認識したためです。保証がある
なら日本の株価は安い。
債務超過の銀行や大手企業(株の実質価値がマイナス)であ
っても、株券は紙くずにしないという保証を、日本政府がし
たことになる。これは、民間の不良債権を政府が引き受ける
に等しいことです。
企業はリストラする。株主は保護するという政策でした。
それを見て、海外ファンドが、短期の買いにはいった。
(4)資金の源泉は、日銀のマネー増発
日本財務省のドル国債買いの資金の元は、日銀に「為券」と
いう短期国債を引き受けさせたものです。
ドル買いのマネーは、日銀が円通貨の増発で出しています。
日銀のマネー増発は、国民の金融資産を、国債買いで増発
せた分だけ悪化させます。日銀の金庫には、なにもない。
無形の国民からの信用と、法的な通貨発行権があるだけです。
中央銀行のマネー増発は「偽金作り」と何ら変わるところは
ない。マネー規律をなくせば、悪貨です。
国債を、金融機関を経るとはいえ、91兆円も引き受けてい
ます。これは、日銀の直接引き受けと同義です。
今後もおそらく、年10兆円規模で増加します。
≪以下略≫