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牧太郎の「ここだけの話」(毎日新聞夕刊連載)
http://www.maki-taro.net/
ちょっと古い記事でご存知のかたはごめんなさい。
事件板で「対談 今、再び神戸事件の真相を問う」の中の
「牧太郎の「ここだけの話」 「酒鬼薔薇」は少年A?(毎日新聞・東京夕刊 2001年9月25日)」
http://www.asyura2.com/0311/nihon10/msg/447.html
をたどっていてゆきついたサイトです。
吉原の娼婦の階級には小生無知ですが、さしづめポチは「おいらん」にもおよばぬ単なる「娼婦」に位置しているのかなあ。
ああ、気持ちわりい。
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身上がり金
昔、吉原遊郭には「身上がり」という言葉があった。
娼婦は報酬を目的に不特定多数の相手と関係を持つが、自分から惚れてしまうこともある。「男日照りでもないだろうに?」と考えがちだが、恋愛はまた別。良家のお嬢さんって、恋愛すれば結婚したくなり、結婚すれば別の恋愛をしたくなる(ことだってある)。娼婦に恋ロマンがあって、何ら不思議ではない。
しかし、得てして「色男、金と力はなかりけり」。吉原に登楼したくても、男性に“ 軍資金”がない。そこで「恋する娼婦」は、好きな男性が支払うべき遊興費を立て替えて支払う。これを「身上がり」と言った。
ここだけの話だが、娼婦は愛人のために「金持ち」に哀れっぽい嘘を並べて“情けの金”を搾り取った。
「身上がり」なんて言葉、もはや死語と思っていた。が、ブッシュ米大統領を迎える小泉さんを見ていたら、この言葉を思い出してしまった。
一夜限りの逢瀬。大統領専用機の給油のために立ち寄った会談は約40分。その後の夕食会では、和牛の鉄板焼きを掘り炬燵で楽しむ。ネクタイを外して、肩を抱く二人につい「恋愛」を感じてしまった。
イラク復興の名目で15億ドルも用意した小泉さんに「日本の貢献策を評価する」とブッシュさんは笑顔で応える。
イラクのため? そうだろうか。「ブッシュ命」の15億ドルではないのか。「日米同盟だから協力するのは当然だ」と言い張る小泉さんだが、もし “恋愛関係”になければ「日本は総選挙を行っている。次の政権が献策を決定するだろう」と応じるのが、外交の駆け引きというものだろうに………マスコミも、高い支持率の美形?小泉さんに恐れをなし、誰も批判しようとしない。
国民に「痛みに耐えろ!」と言いながら「15億ドル+自衛隊派遣」を約束する日米同盟という奇妙な恋愛関係。米政府高官が「大統領は日本を単なるATM(現金自動支払機)としか考えていない」と言ったそうだが、一晩の逢瀬が15億円……史上最大の身上り金?
それにも関わらず「ドル安カード」をチラつかせる愛人。
変な男に引っかからなければ良いのだが……。
(毎日新聞東京版10月21日夕刊掲載)