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>まず、大韓航空機爆破墜落事件は、韓国権力機構の謀略である可能性が高いと思っています。
同意見です。
>現在の韓国で大韓航空機爆破墜落事件をめぐる騒動の発端になっている小説「背後」にも、ある種の胡散臭さを感じています。
(読んだわけではなく、サイトやTVで紹介された内容から受ける印象です)
>小説となっていますが、内容は事実の暴露であり、その精度からいっても、著者が調査を通じて書いたものだとは思えません。
>事実資料をしかるべき部署からもらって書いたものだろうと推測しています。
その点については、胡散臭いものではありません。
事件の直後から、日本を中心に真相解明の努力が続けられています。韓国でも出版された野田峯雄『破壊工作』が代表的なものです。またピョンヤンによる反論もありますし、韓国でも在野勢力が真相解明要求を続けてきました。
小説の著者は、これらの資料を当たって再構成したものと思われます。
>大韓航空機爆破墜落事件は、しばらくしたら、おおまかな範囲で事実が晒される(権力機構が認める)ことになるのではとも予感しています。(その目的は「南北和解」の地ならしです)
その点は同意します。これまでも主張されてきた疑惑が、急にテレビ局によって取り上げられるようになったことから、暴露が予定されているのではないかと思います。
おそらく、北側がヤンゴン(ラングーン)事件を認めて謝罪し、南側が大韓航空機事件を認めて謝罪するのを同時に行うということになるのではないでしょうか。
>そのような「金賢姫」であれば、家族と言わないまでも、生まれ育ってあの歳までのあいだに彼女を知るものが親族を含め数多く生存しているはずで、北朝鮮育ちの工作員であるという主張に対してなぜクレームが付かなかったのかという疑問です。
>韓国生まれ韓国育ちであれば、北朝鮮工作員説は当時は押さえ付けられたとしても、ある時期以降はクレームが出たはずです。「金賢姫」が在日であっても同じはずです。
>考えられるのは、生れ落ちてすぐから工作員として韓国もしくは日本で養育されたか、北朝鮮育ちか、その他の外国生まれで外国育ちかということです。
>最後の外国生まれで外国育ちも、情報が国際化している87年に起きた事件ですから韓国や日本で生まれ育った人と同じ問題を指摘できます。
>言葉使い(文章表現)のなかに韓国独自のものが多数あることから、北朝鮮で育ったわけではないという指摘もされていますが、韓国人になる予定の工作員であれば、それくらいの語用を修得していてもおかしくはありません。
>ですから、このことをもって、「金賢姫」は北朝鮮の工作員ではないとは言えないと思っています。
この点に関しては、淵弘『金賢姫の闇』(毎日新聞社)は、「金賢姫」の北京語のうまさから、中国の朝鮮族ではないかと推定しています。また、ある年齢までを北側で過ごした「脱北者」の可能性も指摘しています。
本物の北側工作員であるという可能性はないと思います。工作員としての教育を受けたとは考えられない初歩的な誤りを「自述書」で行っているからです。
>小説「背後」では、これまで提示されてこなかった新しい疑念として、バグダッドから搭乗した韓国外交官10名がソウルまでのチケットを持っていながら、爆破のために最終寄港地となったアブダビで降りたということが指摘されているそうです。
>これも、ほんとかいなと思ってしまう“新事実”です。
これが事実とすれば、決定打にほかならないでしょう。
これまで、なぜ爆弾を持ち込めたのかが不明でした。だが、外交官特権で持ち込んだとすれば説明がつきます。