現在地 HOME > 掲示板 > 選挙1 > 796.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 志位の発言 投稿者 代々木観察 日時 2003 年 11 月 29 日 22:32:44)
>その根本に「無法な戦争のうえに不法な占領を続け、これが多くのイラクの国民の怒りや憎悪
>を呼び起こしていることがある。そのうえにさまざまなテロリスト・グループが流入し、荒廃
>状況をつくっている」という問題をあげ、「いまなすべきは、こういう米英軍主導の占領支配
>から、国連中心の復興支援に枠組みを移して、この枠組みのなかで、日本は非軍事の人道支援
>をやるべきだ」と強調しました。
「無法な戦争」とはなんだろうか?
最近の狂算頭はよくこの言葉を使う。シイ(志位)によるシイ(恣意)的目的にもとづくシイ(思惟)活動が行われていることをうかがわせる。
無法者という呼び方は一般に法律に抵触する行為を行う者とでも解釈する。「アウトロー」だというわけだ。
とすると、「合法的な戦争」が頭にあるわけだ。
それがコクレンによる戦争なら「無法ではない、つまり合法的な戦争」であることを匂わせる効果をもたせてあるのだ。
コクレン幻想を導入するための序詞(じょことば)として「無法」が「戦争」にかぶせてある。
しかも「戦争」などと、あたかも正規軍戦が行われてるかのようなイメージを出しているが、アメリカは実際は主権国家を圧倒的武力で破壊し尽くして侵略し占領を続けている。
これを規定するものとしてアメリカ帝国主義のグローバリズム戦略にもとづくユニラテラリズムがコクレンを無視してでも、アメリカに反発・抵抗するものを「悪の枢軸」呼ばわりして、「大量破壊兵器をもつテロリスト国家」だから自由主義への脅威であり叩くのだ、という「大儀」として侵略の口実をあげつらっていたことを忘れたのか?
今、志位がいう「テロリスト」とはアメリカが用いる「テロリスト」と同一コンテクストにおいて同義で用いられている。イラクの「テロリスト」をアメリカと同じように認識している。
「その根本には」というイラク戦争の本質規定がなされるのかと思いきや、単なる現象論をあげつらうことに終始。赤旗なんて、機関紙でもなでもない、単なるふにゃふにゃブル新の末席を汚す存在でしかない。ブル新でももっと突っ込んだ分析をするし発言をする。
この認識から、アメリカは「無法な戦争」を行っているだけ、という実に「傍観者イコール客観主義者」としての本領を発揮して、ドビルバンの意見に依拠している。根底には「誰かがやってくれるさ」というコクレン依拠説が流れている。だから大衆運動はしない、ひたすら議会だ、という戦略が出る。「誰か」とはフランス帝国主義者だよう。これで自分達は何もしないでも情勢が流動すると期待している。
そしておきまりのテロリスト規定。アメリカと同じ論理だ。アメリカの占領に抵抗する人はみなテロリストにされている。ジハードで自爆してイスラエルと戦うパレスチナ民衆をテロリスト呼ばわりしている以上、アメリカ占領軍に抵抗するイラク・イスラムの民衆すらも「テロリスト」なんだと。
まさしくブルジョワジーと同一の思考レベルに、勝手に自己止揚したんだなあ。党はそのつもりでも、自党に不都合なことは全て理由にならない理由を述べて正当化し、「敗北」も「勝利」と言いくるめ、大衆から遊離してしまった以上は、自己保身に終始して自己疎外しただけである。
こういうのって思想的には俗流マルクス主義っつって非学問的なんだけんども、こんなのが共産主義でございって偉そうに大衆を騙してんだから、救われない。