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2003年11月29日発行
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JMM [Japan Mail Media] No.246 Saturday Edition
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▼INDEX▼
■ 『from 911/USAレポート』 第121回
「電撃訪問と国論の分裂」
■ 冷泉彰彦 :作家(米国ニュージャージー州在住)
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■ 『from 911/USAレポート』 第121回
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「電撃訪問と国論の分裂」
久々に景気に薄日を感じながらの「感謝祭休暇」に入るということで、連休直前のア
メリカのTVは「帰省ラッシュ」のニュース一色でした。その報道の中には、もうテ
ロへの緊張感はありません。この連休はテロも戦争も不景気も忘れて、大家族の食卓
とショッピング、というムードが圧倒的なようです。感謝祭当日、午後三時まで営業
している食料品のスーパーは、ギリギリまでターキーなどの食材を買い求める人で混
雑していました。
そんな中で、その27日の感謝祭の午後一時頃から、一斉に「臨時ニュース」が流さ
れ、CNNなどの報道ケーブル局と一部の三大ネットワークは、特番に切り替わりま
した。何と、ブッシュ大統領本人が、全くの隠密行動でバグダット入りし、感謝祭の
ディナーを米軍兵士たちと共にしたというのです。
伝えられたところによると、大統領自身が野球帽をかぶって専用機に乗り込むなど、
周囲を欺いての極秘行動だったそうで、バグダッド国際空港に大統領専用機「エアフ
ォース・ワン」が駐機していたのはわずかに2時間32分だけだったそうです。
その間、空港近くに駐留している主として陸軍の600人ほどと「ターキー」に舌鼓
を打ち、併せて暫定評議会のメンバーなどとも面会したというのです。「戦闘地域」
へ合衆国大統領が訪問するのは、1969年にニクソン大統領が南ベトナムを訪問し
て以来だ、そんな歴史家の説明もありました。
一部の番記者は同行してTV用の映像は撮影されたものの、報道は専用機がアメリカ
本土へ向けてイラクを離陸するまでオフレコ扱いが徹底されました。結果的には、時
差の関係でアメリカの人々が感謝祭のディナーの用意をし始めた頃、そして大家族が
一同に会した頃に一斉に「臨時ニュース」という仕掛けになったのです。
イラクでのブッシュのスピーチの始まりは「俺はどこかでうまいディナーを一緒にで
きればいいな、と考えていただけさ。そこで気がついたんだ。君たちと一緒に食うの
が最高だってね。それだけのことさ」と言って若い兵士たちから拍手喝采を浴びたと
いうのです。TV映像では、まるで日本の学校の給食当番のように、行列した兵士た
ちに食事を盛りつけて渡しながら、本当に子供のように笑っているブッシュ大統領の
顔を延々と紹介していました。
私は見てはいけないものを見たような気がしました。合衆国大統領が人の国に「隠密」
で現れて、その国の一般の人たちには一切何も言わず、いや「テロ」を恐れて訪問を
ひた隠しにして自軍の兵士を中心に2時間半「楽しく」過ごしただけで帰ってくる、
そのことのおぞましさを思うと胸が悪くなります。まして、人の国に行くのに、自分
の国の行事を祝い自分の国の食事をするのが主目的なのです。異文化に対する尊敬心
の欠落も、ここまで行けば人格の欠陥と言われても仕方がないでしょう。
確かにアメリカには「サプライズ(びっくり)」させて、人を喜ばせるという伝統が
あります。妊娠した女性に隠れて出産用品をプレゼントするパーティーを企画して、
突然その人を招待したり、誕生日に親に黙って遠くの大学に通っている兄弟を呼び寄
せてみたり、まあ、そんな「サプライズ」には個人的な愛情というものがありますか
ら、悪いことではありません。ですが、これは形を変えた(しかも悪質で、逆効果も
ありうる)他国の支配ということです。
そもそも感謝祭のいわれは、アメリカに入植したピルグリムというクゥエーカー教徒
たちの集団が、初めての冬を迎えて食べ物が尽きる中、アメリカの原住民(ネイティ
ブ・アメリカン)の人たちが差し入れをしてくれたことに由来します。そのことへの
感謝をベースに、大地の恵みへの感謝と収穫の喜びを祝うものです。いわば、和解の
伝説であり、異文化交流の神話であり、また質素で理想主義的な生活への思いでもあ
るのです。その精神にも反しています。
けれども、怒りを感じながら私は同時に途方もない悲しさも感じていました。ブッシュ
を支持する層は、この「給食当番パフォーマンス」を見て喜ぶに違いありません。と
もすれば困難な状況で、前線兵士は士気を低下させがちと伝えられています。合衆国
大統領が危険を冒して飛んできて兵士たちと感謝祭のディナーを共にしてくれる、そ
んな庶民的な行動力のある大統領は、やっぱりエリートぶった偽善者のリベラルより
ずっと素晴らしい、そう思う層が確実に存在します。
ブッシュの「隠密フライト」と「給食当番」は、そんな支持層へのメッセージであっ
て、反対派からは批判されることなど平気、そんな「ふてぶてしさ」も感じられます。
これは、正に政治パフォーマンスに違いありません。その背景にあるのは、一言で言
えば「分裂」です。今週号の『タイム』誌は、顔の一方にキスマークを付けられ、一
方は殴られて青アザの痛々しいブッシュ大統領の写真を表紙に掲げて「ブッシュへの
愛憎」を特集していました。
ドュッカーソン記者とトュムルティ記者の連名による「愛と憎しみの中の大統領」と
いう記事では、レーガン大統領が「グレート・コミュニケーター(対話の名人)」な
ら、ブッシュ大統領は「グレート・ポラライザー(分裂作りの名人)」と皮肉りなが
ら、全国、全世代にわたってブッシュへの「愛」と「憎しみ」に分断されたアメリカ、
というストーリーを描いていました。
確かに「ブッシュ支持」と「反ブッシュ」の対立は過熱するばかりです。勿論、所得
層による対立、地域格差を反映した対立という構図も残っています。ですが、リベラ
ルという立場と草の根保守の情念、この二つの対立は各世代にわたって修復不可能な
分裂になっていると言って良いのでしょう。
この『タイム』の記事では、「ブッシュ」というキャラクターは「ほとんど真空」な
のだから、政策が正面衝突する事態をリーダーの人格でまとめることができない、と
いうような解説もありました。ですが、私にはもっと深刻な問題があるように思えて
なりません。
それは「カリスマの崩壊」ということです。その背景には「複雑な世の中である現代
に、理想的なカリスマなどあるわけがない」という心理があります。「あるわけがな
い」という心理は「完璧なカリスマには、何か裏があると思え」とか「指導者の醜悪
な面を隠すより暴くべきだ」という心理に重なって行きます。
そうした「偶像破壊」をやり続けた結果、嘘で固めた聖人君子などよりは、多少欠陥
があった方が「人間味があって良い」という直感が社会を支配していきました。そん
な「人間くさい弱さ」を見せるカリスマ像は、現実世界でも、映画やTVの世界でも
主流になって行きました。昨今の「リアリティー・ショー」ブームなどは、そんな
「弱みをかかえた素人の人間性」がプロの芸能人の練り上げたフィクションよりも、
面白いという心理に支えられています。
弱みを抱えた「人間味」の一つの典型はクリントン夫妻に見ることができます。ネオ
リベラルの闘士にして、演説と人心掌握の天才であるビル・クリントンにも女性問題
という弱点がありました。その妻、ヒラリーにしても「もしかすると仮面夫婦では」
とか「離婚しないのは打算では」という陰口を叩かれ続けています。そうした、どう
しようもなく人間臭い面を隠さないところに、この夫妻のキャラクターが確立してい
ると言って良いのでしょう。支持者に取っては、それも「カリスマ」のうち、と思わ
れています。
ブッシュ大統領への支持は、政治的にはクリントンとは正反対ですが、心理的には似
通っていると言えます。無教養で、高潔でも何でもない「二世」が取り巻きに囲まれ
て曲がりなりにも大統領職を維持している、そんな構図は誰もが知っています。です
が、支持者には、そんな「弱さ」が支持されるのです。笑えない安っぽいジョークを
支持するのではなくても、無理をしてそんなジョークを言い続ける「ジョージ」をど
うしても憎めない、そんな心理と言っても良いのでしょう。他愛ない「給食当番」パ
フォーマンスが成立するのは、そんな心理の延長です。
そこまでは、マスメディアが発達した、いわゆる「大衆社会」の現象として説明がで
きます。ですが、今回のアメリカの「分裂」が明らかにしたのは、そんな「脱カリス
マの人間味」という「のんき」な話ではありません。それは「欠点を抱えた人間味」
は支持者には好感を持たれるが、政策的に支持できない人には激しい憎悪を抱かせる
ということなのです。
クリントンがそうです。家族の価値を至上とするような保守系の宗教団体からは、女
性スキャンダルが出るたびに、クリントンは悪魔のように言われていました。ただ、
クリントンの八年間は、対外的に平和(コソボ、ソマリア、アルカイダへの空爆を除
いてですが)でしたし、何よりも経済が好調であったために、全国的な「分断」には
至らなかったのです。
ですが、今回のブッシュ政権は、イラクにしても経済にしても、政策的にも賛否真っ
二つ、そして本人のキャラクターが「弱み丸出しの人間味」ということですから、反
対派の憎悪は大変なものがあるのです。それだけではありません。反対派の「リベラ
ルでお高くとまった怒りのセリフ」そのものに対して、ブッシュの支持層は、「偽善」
とか「利敵」というレッテルを貼って、これまた激しい憎悪を抱いているのですから、
始末に負えないということになります。
例えば、先週の訪英の際の記者会見では、英国の地元記者から「これだけの反対デモ
の出迎えを受けた気分はどうですか」というストレートな質問に対してブッシュ大統
領は、「まあ、言論の自由と民主主義は素晴らしいということでしょう。一般的に戦
争に反対するというのも、それはあるでしょうね。ですから、こうしたジェファーソ
ン式のデモクラシーをイラクに根付かせる、これが大切なんです」などと実にトンチ
ンカンな受け答えをしていました。
このトンチンカンさ加減というのは、奇しくもブッシュの盟友である小泉首相の国会
答弁に似ているようにも思うのですが、それはさておき、このように「さらり」と受
け流すところが支持者には「ヒドイことを聞く記者もいるもんだが、それにしては良
くやっているじゃないか」という印象になる一方で、反対派からは「ジェファーソン
式のデモクラシーだって? アイツにそんなことが分かるわけがない。第一、イラク
で今選挙をしたら反米派が勝つに決まってるじゃないか」という反発になってしまう
のです。
確かに建国の父、トマス・ジェファーソンの民主主義というのは「大統領が議会へ出
かけていって大統領の立場で年頭の演説をすること自体に独裁を許す危険性がある」
というような、実に厳格な理想主義です。そんなことが分かっていれば大言壮語はで
きないはずなのですが、「知らないということほど強いことはない」のであって、本
人は全くお構いなしという構図です。
「人間味」が分断を引き起こす、それは今回のマイケル・ジャクソン騒動にも言える
のでしょう。先週の逮捕劇以来、公判へ向けてメディアの扱いは依然として大きなま
まですが、ファンの多くはマイケル擁護の姿勢を変えていないようです。特に「被害
者」と言われる少年が白血病の末期だったことが明らかにされると、「ショービジネ
スの過酷な世界で子供時代を奪われた」トラウマから「弱い者への究極の保護者にな
りたい」という心理が暴走していた(であろう)マイケルには、ファンからの支持が
殺到しているようです。
メディアの扱いも、家宅捜索から逮捕劇への当初は「落ちた偶像」というような厳し
いものでしたが、ここへ来て賛否両論の扱いに変わりつつあります。逮捕当日に発売
になったベスト盤のCDも整然と店頭に並べられ、そして整然と売れているようです。
その一方で、勿論、多くの人は「気味が悪い」という思いを抱きながら「犯罪の実態
を暴露せよ」と思っている、ここにも分断の構図があります。
カリスマ不在の時代です。持ち上げられたかと思うと、何かを暴露されて叩かれる、
それではと弱みをさらけ出して「人間味」を売り込めば大成功するものの、反対派か
らは「弱さ」の部分を絶対に許さないという憎悪の対象になってしまう。そして、芸
能にしても、政治にしても時代をリードすることが、対立の渦中に身を置き、対立の
渦を激しくさせることになってしまう。そんな時代です。
社会の構造が変化し続け、絶対的な価値観と思われたものが崩壊し続ける、カリスマ
不在の背景は明らかです。では、この現象は仕方がないのでしょうか。もはや価値観
は多様化していることが健全であって、社会の分裂こそ自然なのでしょうか。こんな
時代に聖人君子がいたら、それこそ時代錯誤か極端であって、マジョリティを代表し、
マジョリティの支持を受けるのは欠陥丸出しの「人間臭い」人物でなくてはならない
のでしょうか。そんな弱み丸出しのリーダーによって、社会の分断が激しくなるのも、
仕方がない現象なのでしょうか。
私はそれは極端で自暴自棄な考えだと思います。どんなに変化の激しい時代であって
も、一つの社会を先へ進めるためには、何らかの合意を形成しなくてはなりません。
そのためには、対立する勢力同士が妥協を目指して具体的な意見交換をしなくてはな
りません。リーダーに求められるのは、そうしたコミュニケーションの能力が第一で
あり、そのためにも実務知識や、世論への説明の能力、そしてコミュニケーション能
力の反映としての好印象、というものはどうしても必要だと思います。
さあ、民主党の大統領候補レースは、そんなカリスマ不在の時代を克服できるのか、
重要な局面に入ってきました。依然としてトップを走り続けるハワード・ディーン候
補は労組の支持を固め、個人献金の勢いも途切れることがありません。ですが、この
ディーン候補、リーダーとしての資質はどうなのでしょう。
問題になった「南部連邦旗を掲げている白人の支持も取り付けたい」つまり「草の根
保守を敵に回したくない」という発言ですが、これはまだ後遺症を引きずっています。
とにかく「南部連邦旗」をいささかなりとも肯定的に扱うことは黒人社会への屈辱だ、
という声が大きいのです。
ディーン候補は、例えば南部出身のエドワーズ候補などから「君もクリントン前大統
領のように、黒人居住区へ乗り込んでいって直接対話をしなくちゃだめだ」と非難さ
れているのですが、「僕はそんな柄じゃない。そういう『わざとらしい』ことは僕の
スタイルじゃないんだ」という姿勢を基本的には変えていません。
『わざとらしい』ことはイヤだというのは、一見すると正直ですし、むしろ『わざと
らしい』政治家の演技を嫌うことが純粋さの証明のようにも取れます。東北部やカリ
フォルニアの若い支持者は、そういうディーン候補の「純粋さ」に心酔しているよう
なのです。ですが、そうハッキリ言われれば黒人層としては愉快ではありません。デ
ィーン候補自身もその辺は分かりつつあるのですが、まだまだ、という感じもします。
今週は、高齢者への処方箋薬への連邦政府の補助制度という、ある意味では画期的な
法案が上院でも可決されましたが、一見すると民主党の長年の主張の「お株を奪う」
ような法案でありながら中身は大変に複雑なものでした。予算は数年後の納税者へ負
担を先送りする、一部の医薬品を適用外とすることで高齢者医療制度を民間サービス
へ押しやる、安いカナダの医薬品の輸入を禁止するなど、製薬業界の利害を露骨に代
表しているとも言える内容です。
ディーン、ゲッパート両候補などは、この高齢者処方箋薬補助法案を必死になって攻
撃していましたが、正論であればあるほど、弁舌が典型的なリベラル臭に流れていま
した。何よりも両候補共に、ヒラリー・クリントンの出した「代表反対意見」に頼り
ながらの反対という点が頼りない感じを残しました。ディーン候補は「選挙用のギミッ
ク(偽装)に騙されるな」と吠えていましたが、怒るだけでは「単なる野党の弁舌」
であって中道層、更には「草の根保守」にまで届くメッセージにはなりません。
イラク問題に巨額の財政赤字、この二つは短期的な利害と長期的なビジョンの整合性
のある政策を打ち出さねばブッシュには勝てないでしょう。その上で「給食当番」や
「デモ隊渦巻くロンドン訪問」も平然と(ある意味で鈍感にも)やってのけるブッシュ
の「パフォーマンス」を上回る人間的な影響力を感じさせなくては票を取れないので
す。
一夜明けたNYタイムス(ネット版、紙面のほうは「ブッシュ翼賛的」な第一報のみ)
には「ブッシュの電撃パフォーマンスに困惑する民主党陣営」という記事を書かれて
しまいました。ブッシュ批判の急先鋒のはずのディーン候補陣営からのコメントです
ら「米軍がイラクにいるべきではない。だが、それはそれとして、今回のブッシュの
行為は賞賛されるべき」と腰が引けています。軍OBのクラーク候補に至っては手放
しで褒める始末です。
こうなるとブッシュ陣営の術中にはまってしまったと言っても過言ではありません。
何よりもイラクの民意を軟化させなくては事態の打開はないこと、その点で今回の
「電撃訪問」はむしろ逆効果である可能性があること、それ以前にイラク駐留米軍の
士気低下を世界中に知らせているようなことではないか、批判しようと思えばできる
はずです。
それはともかく、民主党の各選挙参謀たちは、今回の反省を踏まえてブッシュに対抗
するような大衆心理との対話作戦を考えてゆくべきです。現代におけるカリスマとは
権力でも魔法でもありません。世論からコミュニケーションの相手としての人格を認
めてもらうことなのです。その意味で、コミュニケーションの主導権を取りながら世
論へのメッセージを発信し続けなければ、選挙には勝てないのでしょう。
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冷泉彰彦:
著書に
『9・11(セプテンバー・イレブンス)―あの日からアメリカ人の心はどう変わったか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093860920/jmm05-22
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JMM [Japan Mail Media] No.246 Saturday Edition
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独自配信: 89,019部
まぐまぐ: 19,290部
melma! : 11,705部
発行部数:120,014部(11月24日現在)
【WEB】 http://ryumurakami.jmm.co.jp/
【MAIL】 info@jmm.co.jp
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【発行】 有限会社 村上龍事務所
【編集】 村上龍