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(回答先: Re: 相変わらず「ゆで蛙論」を撒き散らす共産党員の無残 投稿者 長壁満子 日時 2003 年 11 月 22 日 16:36:08)
長壁さん、こんばんわ。
あなたが今回書かれた内容は、ほぼですが、そのように考えられているだろうと推測してきたものですし、そういう価値観をお持ちの方だと思いながらあなたへの書き込みも書いてきました。
まず、あなたや共産党への批判は、あなたがお持ちの価値観に対する批判ではなく、社民党が民主党に提示した政権協力条件をもって「社民党が護憲を捨てた」と錯誤もしくは虚偽の批判をしたことが発端であることをきちんと認識してください。
あなたの価値観への批判ではなく、それを現実化しようとしているあなたの政治的判断や政治活動を批判の対象としているのです。
あなたは必死に反戦平和や人の命の大切さを説いていますが、それは説けばいいものではなく、どうやったらそれを現実のものにできるかを考えている人たちがあなたを批判してきたということを理解してください。
あなたは、「ただいまの段階でいえることは、あっしらさんの「相変わらずの{ゆで蛙論}を撒き散らす共産党員の無残」のなかで、「国家による人殺しをしてまで豊かな生活を手に入れて何になるのかという理念的な反発はひとまず呑み込んで考えて欲しい」の言説。私はここで、皆さんの議論と決裂しています」と前置きし、「わたしのモノサシは「命の公正」です。以前朴慶南無さんが「命のものさし」ということをいわれたような気がしてますが、9・11以降、わたしの根拠は、人権・生存権すべてのもとになっている「命の公正」です。1000人のアフガニスタン人にひとりの米国人、十数人のアフガニスタン人に二十万弱の補償金、方や、9・11の遺族に2億をこす死亡金、この不公正さはなんなんでしょうか。政治以前の問題だとおもいます」と書かれていますが、命は公正であるべきだと思いながら命が公正ではない現実を知り、命の公正とはどういうことなのかを思い悩み、公正であらねばと叫ぶだけでは埒が明かない現実性を理解し、命が公正でない現実が何に由来しているのか、そして、どうすれば命が公正であるに近い現実が作り出せるのかを考えている人たちがあなたを批判しているのです。
(自分も含まれていることなので言いにくいたとえですが、あなたの反論は、そんなことは重々わかった上であなたを批判している人に理念を説くという釈迦に説法でしかないのです。言いにくいついでに言えば、あなたが持たれている憤りは小学生のときから持っているものであり、今でも捨てたわけではなく違う意味合いで内に秘めています)
命が公正でないことに怒り立ち上がることは政治以前の問題だと言いたい気持ちもわかりますが、それこそ、政治そものの問題なのです。
理念の表出は重要なことだと思っていますが、その理解がないまま理念や“べき論”をいくら説いても命が公正ではない現実が変わるわけではないことは、この200年の近代史を見てもわかることですし、数千年の歴史を顧みればより重苦しい気分になるほどわかるはずです。
その理念を実現するためにどれだけの人が命を犠牲にしてきたか、そして、それを実現したかに思えたフランス革命・ロシア革命・中国革命がその後どうなったかを考えれば、理念を叫び頑張るだけでは理念を現実化することはできないという現実の重さがわかるはずです。
民主主義や平等主義は「命の公正」が基礎となった観念ですから、政治家に「命の公正」について問えば、おそらくほとんどの人がそうであらねばならないと答えるはずです。
ブッシュやブレアも、「命が公正である上に、個人の自由な活動が認められなければならない」と答えるはずです。
あなたはそれを嘘つきもしくは口先だけだと批判するでしょうが、あなたが言う「命の公正」という観念そのものが口先だけに相当する空虚なものであるかもしれないものです。
「命の公正」という観念が具体的にどういうことであるのか、どうやればそれを現実のものにできるかを自分自身に問い詰めてみてください。
ネオコンの人たちは、「命の公正」についてもあなた以上に説得力をもつ説明ができます。
ブッシュはともかくネオコンは、口先のごまかしではなく、本気でイスラム世界に民主主義・自由主義・平等主義を確立したいと思って動いています。フランス革命やロシア革命で多くの人たちが殺されたように、イスラム世界に民主主義・自由主義・平等主義を確立するために殺戮を行っているのです。このことが理解できなければ、彼らに対抗することはできません。
「命の公正」をものさしにされているのなら、それがどういう現実を意味するものかをとことん考え抜いてください。それを経ないまま空虚に「命の公正」を説いても、彼らへの対抗基軸にはなりえません。
きちんとした対抗軸を持たなければ、「鍋から飛び出し、火の海になっていればその火を消す方向に努力」することもできないのです。
それどころか、あなたや共産党のように火の海を消すつもりで火の勢いを強めるという利敵行為を犯すことにもなりかねません。
「共産党が言うとおりに鍋から飛び出るともっと酷い状況になると判断」するひとびとは、自分の命以外のいのちをみとめないのです」という思い上がった発言は、「命の公正」をものさしにすればなんとかなるという稚気的な思考に支えられたものだと受け止めます。
共産党の政権になれば、イスラム世界での殺戮は変わらないまま、日本までもが殺戮の対象になる可能性だってあるのです。
(自民党政権だって、政策によってはそうなる可能性があります)
米英の暴虐無尽ぶりがわかっていながら、そこに思いが至らないあなたや共産党はアホなのです。そんなアホに日本の政治を主導して欲しいとは思いません。
(鍋の外の火を消すために死さえ厭わずに戦ってくれというのなら、同意はしませんが、アホ扱いはしません)
現実の政治は小学校の学級討論会ではないのです。あなたこそ、公言している価値観とは違い、ひとの命を軽々しく見ているというか、ひとの命に関してきちんとした配慮ができていないのです。
「「ゆで蛙論」を説くのなら、鍋の外によりましな何があるかを示すことが最低の義務であるーーというのは、共産党がでしょうか。私個人にはこのセリフは当てはまらないとおもいます」と言われたら返す言葉に困りますが、あなたには、「鍋の外によりましな何があるかを示す」義務があると思っています。
※ 参照書き込み
『Re: 国際金融家とその愚かさとは何か』
( http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/352.html )
『「開かれた地域共同体」と“彼ら”そしてグローバリズム』
( http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/356.html )
『マルハナバチさんの夢を見ました(笑)』
( http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/392.html )
『“彼ら”とは議論できると思っています』
( http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/408.html )
これまでのやり取りは、価値観そのものに対してではなく、価値観をいかに現実化するかという政治手法をめぐるものです。
あなたは、利敵行為をなす政治的思想的犯罪者だと批判されながら、今もってこの問題にきちんと応えていません。
今回も、「社民党が身の丈にあった民主党との連携で、6議席とれたなら、連携を匂わせていなかったなら、何議席だったのでしょうか。また、共産党はどうであったのでしょうか。私は、共産党が民主党に擦り寄っていたとするなら、もっともっと、無残になっていたとおもいます」という部分で少し触れられているだけで、内容も、この間のやり取りがほとんど無意味だったのではないかと思わせるものです。
そのような思いを持っているので、あなたにレスする意欲もあまりありません。
社民党の政権参加条件提示は、あなたと同じような危機感を持つ社民党が身の丈を考えた上でなんとか現実的な影響力を行使しようとした精一杯の政治行動だと評価していますが、それが議席数の増減にどう影響するのかは全く別の問題なのです。
ですから、これまでも書いてきたようにあなたとは違う予測をしていますが、たとえ得票や議席がより無残なものになったとしても評価が変わることはありません。
どのみち“限定部分要求”ですから、得票を減らしたとしても、多数派の国民はそのような“限定部分要求”をそれほど重視していないと判断するだけの話です。
(最重要政治課題が憲法第9条改正とイラクへの自衛隊派兵の阻止だと信じているのならば、得票や議席がどうなるか関わらず、最大の政策争点として高く掲げるのが政治勢力の務めです)
わずかな議席しか持たない政治勢力が、現実に強い危機感を持ち、憲法第9条の改正をなんとか阻止したい、イラクへの自衛隊派兵もなんとか阻止したいと思っているのなら、それに向け現実性がある方策を選択するのは合理的であり政治的誠実性から言っても必要なことです。
現実的諸条件のなかでは、ベストでもベターでもないが、より悪くはならないためにという消極的な選択も必要になります。そして、それを実現する動きを通じて、ベターな選択ができるような現実的諸条件をつくり出さなければならないのです。
それをしないまま、いつか必ずや理解されるいつか必ずや勝利するという“千年共産党”意識が、現実の役割として「戦争遂行勢力の協力者」になっていることへの自覚を阻んでいるのです。
あなたや共産党は、現実的判断力と政治的誠実性を見せた社民党を「護憲を捨てた社民党」と頓珍漢な解釈もしくは詐欺的言説で叩き、ただでさえ政権与党勢力や大手メディアからの激しい攻撃に晒されていた社民党を“後ろから刺した”のです。
(社民党の政権協力前提条件の提示は、赤旗を除けば、大手メディアから無視に近い扱いを受けています。大手メディアを通じてというより、共産党の社民党叩きのネタという捻じ曲げられたかたちで知った人のほうが多いと見ています)
「選挙後の連携はべつとしてもです」と書かれていますが、それこそ有権者を愚弄するものであると同時に政治状況の判断力の欠如を露呈したものです。
「選挙後の連携」は、総選挙後に政権の枠組みが変わる可能性があったら、“限定要求”を実現するために民主党もしくは自民党に擦り寄る可能性を示唆するものと解釈します。
「私は、共産党が民主党に擦り寄っていたとするなら、もっともっと、無残になっていたとおもいます」と書きながら、選挙の結果次第では連携もあるというのでは、それこそ、自民党とも民主党とも戦う政党だからと共産党に投票した人たちを騙す政治行動です。
投票さえしてくれれば、あとの具体的な政策は共産党が決めるからご安心をという態度を容認する人は、共産党員や共産党依存意識を持っている支持者くらいでしょう。
二大政党化の流れが大きく高まるなか、二大政党がともに「戦争遂行体制」の強化を進めようとしていることから、反戦平和“も”重視する人たちの行き場がなくなっているという政治状況を考えれば、その受け皿になる政策を事前に掲げることがいかに重要であるかはわかるはずです。
例えば、消費税増税に反対しないし「構造改革」にも賛成という人たちのなかにも、日本が選択しようとしている軍事的政策に危機意識を持ったり、憲法9条改正やイラク派兵には反対という人たちがいます。
自民党もしくは民主党が主体となった政権を望んでいても、そのすべての政策をよしとしているわけではないのです。
総選挙も2票制ですから、1票は政権担当を望む政党に、残りの1票はその政党の気に入らない政策を牽制する政党にという使い分けもできます。
あなたが反戦平和すなわちひとの命が何より大事だと考えるならば、それを説くだけではなく、現実をそれに少しでも近づける政治的方策を追及しなければなりません。
(道徳家であれば説くだけで十分ですが..)
それを追及しながら敗北したのなら、政治的犯罪者や利敵行為といった非難はしません。
あなたや共産党は、反戦平和を叫びながら、現実がそれから遠ざかることにつながる利敵行為を無自覚にやっているからこそ政治的犯罪者なのです。
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★ 長壁さんとのやり取りリスト
『民主党政権参加へ社民・土井党首が前提条件 [読売新聞]』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/305.html )
長壁さん:『生き残るためには・・・』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/308.html )
あっしら:『もっと素直に解釈してあげれば共産党の得票も伸びますよ』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/325.html )
長壁さん:『Re: もっと素直に解釈してあげれば共産党の得票も伸びますよ』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/337.html )
『社民党―政権にひかれて「護憲」の立場をすてる [しんぶん赤旗]【社民党を叩いて得票が増えると錯誤する愚政党】』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/346.html )
長壁さん:『Re: イラク派遣、対戦車弾を携行 自爆テロ対策で防衛庁方針 [朝日新聞]』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/349.html )
あっしら:『政権参加条件を提示した社民党を叩く共産党は自らの愚を晒している』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/355.html )
長壁さん:『Re: 政権参加条件を提示した社民党を叩く共産党は自らの愚を晒している』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/368.html )
あっしら:『あなたは政治的思想的犯罪者です』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/420.html )
あっしら:『「政治的思想的犯罪者」論の説明 [長壁さんはご自身の理念にとって害毒と言える存在である]』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/479.html )
長壁さん:『Re: 日共似非左翼と、創価学会と三国志と水滸伝。』
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/531.html
あっしら;『あなたは「どうでもいい存在」です』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/539.html )
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★ 選挙絡みの戦術に関する参照書き込み
『反戦平和護憲+“弱者保護”政治勢力が進むべき道 − 衆議院で公明党を超える議席の獲得 −』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/501.html )
『社民党になぜ肩入れするのか 【脆弱な反戦平和護憲+“弱者保護”政治勢力だから(笑)】』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/572.html )
『選挙を利用できないのに「選挙に代わる方法」を生み出せるわけがない 【ぷち熟女さんのごはんをまたまずくするかもしれません】』
( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/664.html )