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2003.11.17
〈時代を斬る〉重ねて道路小段総裁人事にもの申す/近藤剛氏の無責任について
――参議院は近藤氏の参議院議員辞職願いを否決せよ
2003年11月16日朝、テレビに出演している道路公団総裁内定者の近藤剛氏の姿を見て、改めて政治家の責任と無責任について考え させられた。
近藤氏は2001年7月29日に行われた第19回参議院議員選挙の比例区に自民党から立候補した。この時から非拘束名簿式が導入され た。自民党の比例区での得票数は2111万票。小泉人気で大勝した。得票率は38.6%。比例区当選者は自民20、民主8、公明8、共産 4、自由4、社民3、保守1。自民党の圧勝だった。自民のトップは舛添要一氏。2位が郵政省OBの高祖憲治氏(当選直後辞任 )。近藤氏は14位で当選した。新人候補では6番目だった。多くの有権者が近藤氏の名を書いた。財界代表ということで注目され た。多くの企業が選挙運動に参加した。政治献金もした。
一人の国会議員を生み出すのは大変なことである。多くの支持者の血のにじむような努力がある。有権者の支持がある。こうして 選ばれた国会議員には、任期一杯まで義務を果たす責任がある。近藤氏が自己都合にも等しい新就職先を得たことで、国会議員を勝 手に辞職することを許すべきではないと思う。
確かに任期途中で辞職する議員は最近は少なくない。衆院選、知事選、市長選などの他の選挙に出馬するため途中で辞職する例が 多々見られることは確かである。これもよろしくない。しかし、彼らは選挙という試練を受ける。
また秘書給与問題や秘書の不祥事のために辞職する議員もいる。 有権者への裏切り行為が行われた場合であれば、辞職は当然であ る。
近藤氏の場合は、道路公団総裁という特殊法人の責任者になるために、任期を3年半以上も残しているのに参議院議員を辞職する というのであるが、これはどう見ても筋が通る話ではない。道路公団総裁は近藤氏でなければならないというのではない。国会議員 を任期途中で辞職するほどの理由にはならない私的な行為なのである。
とくに問題なのは、参議院議員の辞職という無責任な行為を小泉内閣総理大臣が積極的に行ったことである。
小泉首相は意表をつくサプライズ人事が好きだ。これをマスコミが褒めそやす。そして人気が上がる。誰も国会議員が道路公団総 裁に就任するとは考えていない。このため予期しない人事として世間が驚く。だが、このようなやり方は不真面目である。政府は姑 息な手段はとるべきではない。
近藤剛氏は小泉首相の要請を断るべきであった。参議院議員としての責任を全うするために、このような誘惑をはね返すべきであ った。
小泉首相はどうかしている。選ばれた国会議員としての責任を放棄させるような行為は内閣総理大臣としてはとるべきではなかっ た。
小泉首相は、総選挙に勝つため、民主党・自由党の合同大会の日を狙って藤井前総裁解任劇の大騒ぎを無理矢理つくり出した。新 しい民主党のイメージの広がりをおそれた姑息な行為だったことは疑う余地がない。このつじつま合わせのため、今度は近藤氏に参 議院議員を辞めさせた。おかしなことばかりだ。参議院は高い見識を示し、辞職願いを否決すべきである。
小泉首相と近藤氏の行為は、国民無視、国会無視のおそろしいほどの無責任な行為であり、糾弾されるべきである。この問題につ いてのマスコミの沈黙は許されない。