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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20031113k0000e010045000c.html
社民党の土井たか子党首は13日午前の常任幹事会で、先の衆院選での獲得議席が6議席と惨敗した責任を取り、党首を辞任する考えを表明した。常任幹事会は了承した。党再生のためには、自らの辞任が不可避と判断した。個人的人気から「一枚看板」と呼ばれた土井氏の辞任で、社民党は名実ともに存亡の最大危機を迎えた。
社民党は衆院選で、辻元清美・元衆院議員の秘書給与詐取事件や過去の北朝鮮政策に対する批判を浴びたうえ、自民、民主両党の間に埋没し、衆院解散時勢力の18議席を3分の1に減らして惨敗。土井氏自身も小選挙区では自民新人に敗北(比例代表で復活)した。
土井氏は11日の党三役会議では選挙結果について「重く受け止めなければいけない」と述べる一方「社民党の衰退は許されない。全国的な組織再生に取りかからなければいけない」と発言。当面は続投するとの見方が強かった。しかし地方組織からの批判も必至であり、党首辞任は不可避と判断。福島瑞穂幹事長らが慰留したが、辞意は固かったという。
土井氏は1928年、兵庫県生まれの74歳。同志社大大学院修了後、同大で憲法学の講師を務めた。69年に旧社会党で初当選し、当選12回。86年に社会党委員長に就任し、リクルート事件や消費税が争点となった89年の参院選では自民党を上回る46議席を獲得し大勝。93年8月には女性として憲政史上初の衆院議長に就任した。
旧民主党結党に伴い社民党が分裂した96年9月に党首に復帰。辻元・元衆院議員ら市民派や女性の候補を多く発掘して党再生を図り、00年衆院選では議席を伸ばした。しかし、昨年3月に辻元氏が秘書給与詐取問題で議員辞職(今年7月に逮捕)。過去の北朝鮮政策に対する批判にもさらされ、退潮傾向の党勢を反転させることができなかった。【尾中香尚里】
[毎日新聞11月13日] ( 2003-11-13-12:11 )