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http://www.asahi.com/politics/update/1110/011.html
10日午前1時すぎ、東京・六本木の民主党開票センター。正面ステージに置かれた全候補者名が書かれたボードにピンク色のバラが並んだ。
会見に臨んだ菅代表は「大きな躍進だが、(目標の)200議席には届かなかった」。40議席を増やしながらも、政権交代できなかった無念さもにじませた。
小沢一郎氏と二枚看板で戦った選挙戦。菅氏は、開票を前にした9日午後8時半、会場に姿を見せた。まず、「小沢一郎」の上にバラを付け、小沢氏とがっちり握手を交わした。
「本当に良い戦いができたと感じている。国民の期待を裏切らない政権にたどり着きたい」。かすれた声で何度もせき込みながら、手応えを語った。
接戦だった福岡2区で、新顔の古賀潤一郎氏が自民党の山崎拓・副総裁を退けると大きな拍手と歓声が起きた。これまで弱いと言われた農村部で健闘した。だが、菅氏が「天王山」と位置づけた東京では25選挙区中12議席にとどまり、前回から一つ減らした。
この日午前、菅氏は自宅近くの小学校で投票した後、報道陣に語った。「やれることは全部やった。最後は国民の変えようという勇気に期待したい」
何でもする−−。側近たちは菅氏の戦いぶりを、そう見ていた。これまでの「市民派」から脱皮し、「首相候補」のイメージ作りを意識した。初めてヘアメークやスタイリストの専属チームをつけた。
テレビ出演やポスターなどの撮影前にはエステに通った。ほおがつり上がって表情が良くなると顔に電気まで通した。
「昔は靴なんか1足で十分と言っていた。服装もほとんど気にしなかった」(伸子夫人)。それが、毎朝、30分早く起き、スタイリストの言う通りに身支度した。「これまでとは意気込みが違った」(同)
露出度アップにも気を使った。選挙戦にプラスになる取材は全部受けた。
若年層を意識して、少年漫画誌の主人公と「対談」する企画にも応じた。「自宅で撮影を」との取材に、遊説からわざわざ戻る日程も組んだ。
選挙戦中盤。報道機関が「自民堅調」の調査結果を流していたが、自信をのぞかせた。「接戦だよ。自民も苦しんでいる。あとは無党派だ」
無党派層への浸透を狙い、4日には政権をとった時に、田中康夫・長野県知事を地方主権担当相に起用するなど、話題を盛り込んだ「閣僚名簿」も発表した。
目標には届かなかったが、「次」への足場は作った。大勢が判明した10日未明の会見で、「弱い地域で支持が積み上がってきたが、都市部で競り負けた。次の機会に政権交代へとつなげていくのが仕事と思っている」と語った。
(11/10 03:31)