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(回答先: 衆院党派別当選・当確者数(時事通信)) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 10 日 05:20:04)
「政権選択」を問うた第43回衆院選は「マニフェスト(政権公約)選挙」を仕掛けた民主党が躍進し、自民党は後退する結果になった。旧自由党との合併を弾みに「乾坤一擲(けんこんいってき)の戦い」を挑んだ菅直人民主党代表が、「政権交代」という刃を小泉純一郎首相(自民党総裁)ののど元まで突きつけた形だ。
自民は無党派層を引き付ける戦術を打てなかったことが明暗を分けた。菅氏は「マニフェストで政策を選挙戦の主に置いたことが評価された。これで本当の意味での2大政党制になる」と「勝利宣言」した。
菅氏は昨年末の代表就任直後から政治決戦の場として衆院選に照準を定め、自民が圧倒的に強く、民主は公認候補の擁立自体に四苦八苦した中国、四国、九州など西日本をはじめ、週末のほとんどを地方遊説に当てた。
次に打った手は、マニフェスト選挙の「土俵」に自民を引き出すこと。野党を目立たなくしていた、小泉首相と自民党内抵抗勢力との「疑似与野党対決」の問題点をえぐり出す目的もあった。菅氏は「自民と政策が一致しない小泉氏にマニフェストが出せるのか」と挑発。自民は解散直前にようやく発表したが、準備不足は明白。選挙戦で配った各種マニフェストは民主が約2400万部に対し、自民は約430万部だった。
さらに菅氏は最終盤、あえて首相批判のトーンを下げる「変化球」を投じた。「『自民党をぶっ壊す』と言う小泉さんに協力してもいいと思ったことがある」と首相への「近さ」を強調。その上で「一度民主党に政権を預けることが自民党をよくする一番早い方法だ」と、自民支持層にも政権交代の1票を投じさせようと力を入れた。
背景には国会などで首相をやり込める菅氏が国民に悪いイメージを与えているという民主独自の世論調査結果に基づくしたたかな計算があった。
菅氏は後半戦、自衛隊のイラク派遣にも反対を鮮明にし「反対なら民主党に投票してほしい」と強調。「菅政権」の主要閣僚候補名簿発表などで「政権交代への1票」の現実味を高めていった。
[11月10日2時20分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031110-00000045-kyodo-pol