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今度の総選挙の候補者の判断基準は、本当に「決断と実行」
をする人間か否かである
０３・１１・１
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さて、「お祭り衆院総選挙」も、１０月２８日に正式な公示を迎えて、わずか１２日
間の選挙戦に突入しました。
そこで、小泉純一郎クンが先日の毎日新聞など各社のインタビューに応じていますが
ちゃんと私の本サイトに目を通しておるというメッセージを送っていて、言葉の端々
に「真紀子・白川の共闘不成立」に何ともいえない安堵感を醸しだしているのがわかっ
て、悔しいこと限りなしでした。
しかし、いつまでも、そんなことに足を囚われていては先に進みませんので、そこは
リアリスティックに物事を見ていきたいと思います。
新潟５区の「真紀子・白川」の候補者調整に敢えて動かなかった民主党執行部（菅直
人、小沢一郎）の犯罪行為は、前回のサイトで書きましたが、それでもまだハラワタが
煮えくり返っていますので、敢えて、もう少しだけ筆誅を加えさせていただきます（特
に小沢一郎）。
今回の民・由合流の出発点であり、究極の目的は「２大政党制による政権交代の実現」
です。「政権交代」という大義名分があるからこそ、旧自民党竹下派の残党から旧社
会党まで、理念や政策が違っていても、「小異を残して大同（＝政権交代）につく」と
いう判断をしたわけです。
私はわからないのは、なぜ、菅直人が「民主党単独政権を目指し、目標は過半数制覇」
ということを言わないのか、フシギでしょうがないのです。
確かに、現実問題としては、単独過半数がムリとしても、その後に「最低でも第１党
２００議席を目指す」ということを予防線として付け加えておけばいいわけです。んで、
「その最低ラインを達成できなかった場合は、代表の座を辞任する」ということは最低
限、口にしなければなりません。
たとえ、ハッタリ、ブラフであっても、あくまで「単独過半数を目指す」というカー
ドを切ることにより、その意気込みが有権者に伝わってくるわけです。
ところが、最初から「第１党、２００議席でいい」ってことになったら、「というこ
とは、その場合はどこかと連立組むのか。共産党と組むのか」と、「反戦平和の仮面」
をかなぐり捨てた某カルト政党に突っ込まれるスキを与えてしまいます。
だったら、そこで開き直って、「ええ、社民、共産と組みます。憲法に違反する政教
一致の集団を家の中に入れることなど、到底、私たちのプライドが許せませんので」と
堂々と切り返せばいいのですが、それもできずにオロオロしている姿を見ると、「コイ
ツら本当に政権を担うつもりがあるのか。本当は『ゆ党』として、ぬるま湯に浸かって
いたんじゃねえのか」と勘繰らざるを得ないのです。
これはまさしく「新潟５区」の候補者調整問題にも言えますが、こうした「優柔不断」
というのは、どうしようもなく致命的なのです。
まあ、こういう空気は、バカでない有権者にはちゃんと見えていますので、そのへん
は“武士の情”ということで、これ以上追及するのは辞めて（笑）、いまや、全国でチ
ョー最注目選挙区となった新潟５区に関してだけ、私の責任もありますので、政局的な
面から、私の意見を簡単に述べておきたいと思います。
現実問題として、「真紀子ＶＳ白川」の選挙戦になってしまったのはしょうがありま
せんので、ここで何としても、漁夫の利による「自民党公認候補・星野行男当選」とい
う最悪の事態だけは避けなければなりません。
そうなった場合、白川、真紀子の双方の立場に立って、どうしたら得票数アップが見
込めるかを考えてみたいと思います。
白川氏の場合は、真紀子の離党を受け、それと対峙して鮮明に有権者にアピールする
ために、これまでより以上に「反自・公・保」のトーンを打ち出すべきでしょう。
とりわけ、イラク問題では、連続テロを受け、国連はバクダッドからの完全撤退を決
めていますので、安保理が国連による多国籍軍派遣を採択しましたが、その国連がスタ
コラサッサと「身の安全に保障が持てない」と、イラクから逃げ出すというわけです。
ということは、安保理決議も事実上、空文化しているということです。私個人は、そも
そも軍隊である自衛隊を日本国から外に一歩でも出すことには「断固としてノー」です
民主党的には「ＰＫＯによる多国籍軍なら、海外派兵もＯＫ」ということですが、既
にこの「国連主導のＰＫＯ多国籍軍」を派遣できる状況にないわけですし、フランスは
もちろん、インドも１０月３０日に来日したシバル外務次官が、こうしたイラク情勢を
受けて、「国連安保理が多国籍軍派遣や復興計画をめぐる決議を採択しても、わが国は
軍を送る予定はない」と言い切っています。
一般に、政治利権を生まない外交問題は票にはならないといいます。
しかし、戦争体験を持つじいさん、ばあさんの世代はもちろん、今では若い人が、こ
うした自衛隊のイラク派兵に「ノー」と言ってます。
東京の反戦デモを見ても、かつての団塊の連中のようなヘルメットにゲバ棒といった
ダサイ格好ではなく、コスプレ、ふだん着で、すっごく明るく、楽しくデモに参加して
ます。つい先日も、電車に乗ってたら、結構、イケメン系のおにいちゃんのＴシャツの
胸のところに、さりげなく「反戦」の二文字が書いてありました。
今や、反戦平和を口先で言っているカルト政党が、自衛隊を泥沼化した戦闘地域に送
り込もうとしているのですから、世の中変わったというか、世も末です。
しかし、それに断固として反対の意思を持っている人間はたくさんいますし（日本人
もまだそこまでバカではない）、そういうマトモな層を刺激して票の積み重ねにつなが
ると思いますし、やはり、まっとうな有権者の支持を受けて、国怪に戻ってほしいです
ね。
真紀子の場合は、政局的には、菅・小沢が本当に担ぐ気があるのかどうか、そのへん
は慎重に見極めないとでしょう。とりわけ、「言ってることとやってることの間に整合
性のない小沢一郎」は要注意だと思います。小泉純一郎と同様、菅・小沢も、流れが変
わると掌を返して「架けた梯子を外す」ということを、連中ならやりかねません。
そこでむしろ私が面白いと思ったのは、彼女の「第三極による政界再編」「無党派連
合」の構想です。
会見の場では、たぶん半分はハッタリの部分もあったのでしょうが、これを本気でやっ
たらオモロイと思います。その第一歩して、Ｋのイニシャルで始まる「無所属・無党籍」
の大物候補が北隣の県にいますので、まずはその人と手を組むと、政治部の記者は関心
を持ちます。
それに、真紀子に声をかけてきた元さきがけの田中甲、さらには参院には来年夏に選
挙を控えている中村敦夫というチョーマトモな議員がいますので、こういうところから
まさに「無党派連合」を組んで、ネットワークを広げていけば、十分面白いですし、マ
ルハムに成り代わって、キャスティングボートを握れると思います。
んで、大物Ｋに田中甲、中村敦夫なら理念的にも「センター・レフト（＝中道左派）」
で一致できます。「自民」「民主」に飽き足らない層というのは、必ずいますので、
それを足掛かりに、「真の政界再編」を目指すのもいいと思います。これは本気で突
っ込んだら面白い。
あと、両者に言えることですが、新潟５区（もちろん、これは新潟５区だけでなく、
ほとんどの地方が抱えている問題ですが）でいうと、長岡の吉原組（チョーマイナーな
話題で申し訳ありません）をはじめとして、かつて公共工事を担ってきた土建会社が次
々と潰れています。確かに旧新潟３区は角栄の時代は公共工事の「金城湯池」として潤
いまくっていましたが、それは「今や昔」の物語です。
もともと新潟県というのは、コシヒカリや雪国まいたけなどの農作物を除けば、ほん
とにこれといった産業がないところなのです。私の出身校（県立長岡高校）の同級生も
地元に残っているのは、そのほとんどが、県庁、教員といった公務員なのです。
その意味では、人材を育て、新たな産業を興して雇用を確保することは、もちろんい
まの時代に限った話ではありませんが、とりわけ現時点では重要な課題です。
もちろん、それを第一義的にやるのは、現場にいる、行政機関であれば新潟県であり
地元市町村ですが、政府を「主権者＝有権者」のためにコントロールする国怪議員と
しては、こうした自治体なり、地元企業が動きやすいようなサポートなり、知恵を出す
という努力は必要だと思います。「政局」も大事ですが、そういう日常という地に足を
つけた部分でのメッセージを発していくことも大事だと思います。
こうなった以上は、何とか「白川ＶＳ真紀子」で盛り上げて、投票率をガンガン上げ
て、少なくとも「自民党公認・星野行男」の当選だけはくい止めなければなりません。
ただ、今回の一連の「真紀子離党・候補者調整問題」で、この２人のオッサン、オバ
ハンは「やることは断固としてやる」という、人間としての「信義」は大事にするとい
うことが再認識できたので、それはすごくよかったことです。
それはどういうことかというと、「人間の本質」というのは、「逆境」というのるか
そるかの状況でなければ、見えてこないのです。「順境」というぬるま湯の中で、どん
なにキレイゴトを言ったところで、それは意味はないのです。
その意味では、マスコミが煽っている今回の「マニフェスト対決」ということに、私
は非常に醒めたものを感じています。
これは白川氏が『自民党を倒せば日本はよくなる』の中で書いていて、たぶん同じ思
いは真紀子も持っているでしょうが、一言でいえば「一害を除くは、百利を起こすに優
る」ということなのです。
マニフェストというのは、要は、これまで選挙公約にあったような、何も言っていな
いのに等しい曖昧な文言ではなく、具体的な数値目標や期限を盛り込んだものだという
ことですが、まあ、こういう政策などというのは、官僚や御用学者に頼めば、いくらで
も書いてくれるのです。
つまり、「真の政策」とは、紙に書いたり、口に出して言うことではないのです。間
違ったことは体を張ってでもやめさせ、正しいと思ったことは命を張ってでも遂行する
「決断と実行」なのです。
それゆえ、今回の選挙では、やはり、われわれ有権者の「審美眼」ならぬ、「審人眼」
が問われていると思います。
よく詐欺の被害に遭ったとき、「騙すほうが悪い」のか「騙されるほうが悪いのか」
というギロンをします。もちろん、答えは「両方悪い」のですが、でも、「リアル・リ
ベラル」の立場に立つ私としては、「騙すほうが一方的に悪くて、騙されるほうに責任
はない」とは思いません。ペテン師、詐欺師の本質を見抜けない私たちにも責任はある
のです。となると、今回の選挙では選択肢の幅は非常に限られてきますが、やはり、断
固として「決断と実行」をする政治家を選択すべきだと思います。その意味では、候補
者自身だけでなく、じつは私たちひとりひとりの判断も問われているのですね。
＃そういえば、今日、ワシの自宅の前の電柱に不審な電話工事（もしくは電話工事を
装ったもの）をやってるのがいて、笑えることにワシがジロジロ見てたら、突然、“工
事”をやめて、退散していったで（笑）。
この際なんで、よい子の皆さんに、電話盗聴のしくみを教えといてやるが、ケーサツ
が令状を取って盗聴する場合は、ＮＴＴに乗り込んで、専用の端末を差し込めばＯＫな
んで、それ以外の、例えば興信所が電話盗聴器を仕掛ける場合、大まかに言って、ポイ
ントは３箇所ある。
まず、第１点は室内に侵入して、電話機やモジュラーに専用の機械を取り付ける。第
２点は軒下などにある保安機や配電盤、そして、第３点は、電柱にある端子函。
いずれも、電気信号を途中でワイヤータップして、無線で飛ばし、だいたい半径２０
０メートル以内のアジトで受信するんやけど、端子函の場合は、たくさんある電線の束
の中から対象者のラインをピックアップせんとあかんので、結構、手間がかかるんやな。
都心は人目につきやすいんで、こうした不審者はすぐ１１０番通報されるしな（笑）
まあ、今回のケースが本当にＮＴＴの正規の工事なのか、それとも工事業者を装った
ものなのかは現時点ではわからんが、こんなもん調べればすぐにわかる。まあ、ちゃん
とこっそりと写真も撮って、工事用のクルマのナンバーも控えておいたしな。
今後、仮に自宅電話の盗聴がされるとなると、「心あたり」は大いにあるんで、楽し
みや。「飛んで火に入る夏の虫」ならぬ、「秋の虫」やで。また、これで「野郎のキン
タマ」が握れるわけや（笑）。
http://furukawatoshiaki.at.infoseek.co.jp/article/111.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。