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藤井裕久旧自由党幹事長――政権交代なくして利権政治打破なし 森田実の時代を斬る
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投稿者 エンセン 日時 2003 年 10 月 24 日 15:50:49:ieVyGVASbNhvI

 
2003.10.24
藤井裕久旧自由党幹事長――政権交代なくして利権政治打破なし
「水は舟を載せ、亦、舟を覆す」(荀子)

水は国民、舟は政権。政権を支えるのも倒すのも国民である


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 「民主党と自由党との合同は良い。ただ、これで自由党の幹事長だった藤井裕久さんがテレビの政治討論会に出なくなったのは残念。藤井さんの意見は分かりやすくて納得できる。森田さん、民主党執行部に、藤井さんがテレビの政治討論会に出るように進言してくれ」――友人から言われた。
 とにかく藤井さんの人気は高い。発言が明快。人柄が温かい。誠実にして謙虚。藤井さんは東大法学部卒、大蔵省主計官を経て、参議院議員2期、衆議院議員4期、細川・羽田両内閣で大蔵大臣を務めるなどエリートコースを生き抜いてきた第一級の政治家である。だが、決して威張らない。
 藤井さんのようなすっきりとした発言ができる政治家がマスコミ界でもっと発言してくれることを願い、衆議院解散の前日の10月9日、慌ただしいさなか、議員会館事務所に藤井さんを訪ね、「藤井マニフェスト」を語っていただいた。


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 なぜ政権交代が必要か  森田 藤井さんは、小沢一郎さんとともに政権交代を実現するために自由党を解党して民主党に合流するという大変大きな決断をされました。敬意を表します。藤井さんがそこまで決意したお考えを聞かせてください。
 藤井 中曽根元首相は「自民党の衰退は歴史の流れだ」と言ったが、そのとおりだと思う。自民党は結党当時はフレッシュな体質をもっていたけれど、今は固定的な組織になった。特定業界の利益を図り、その恩恵を受けるようになってしまった。これを変えるには政権交代を実現するしか道はない。高度成長時代の「みんなで渡れば怖くない」式の生き方も変えなければならない。各人が自分の判断で行動し、その結果に責任をとるような生き方をしなければならない。これが日本の活力を維持する道だと思う。
 中央集権的な資源配分を変え、地方が自立的に生きていけるようにしなければならない。このためにはどうしても政権交代が必要です。


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 「藤井マニフェスト」  森田 藤井さん個人の「マニフェスト(政権公約)」を話してください。
 藤井 第一は、役所があらゆることに介入している現状を改革する。政府の過剰介入をやめさせ、規制緩和を行う。政府は特殊法人を独立行政法人にするという看板のかけ替えをやったが、この実態は改悪。特殊法人時代よりも悪くなった。金も「渡し切り費」となり、監査もできなくなった。
 第二は税制改革。究極の規制緩和は税制改革です。減税を実行することです。小泉内閣は増減税一体と言っているが、これはまやかし。増減税一体というのは増税の予告です。許してはなりません。恒久減税は法律できちんと約束すべきです。その財源をまかなうために公的支出の削減を行う。
 第三は社会保障。消費税を目的税化し、とくに基礎年金と高齢者医療、重度の要介護者のために使う。消費税を高齢者福祉に充てる。75歳までは皆現役。75歳以上が福祉の対象となる。現役の負担は少なくする。保険料負担を減らす。
 第四は中小零細企業対策。具体的には信用保証の枠を今より広くする。われわれが小渕内閣時代に連立に参加したとき、特別信用保証制度をつくり29兆円を投入した。これによって多くの中小零細企業を助けることができた。返済されなかったのは5%の1兆 5000億円。この制度は成功した。しかしわれわれが連立を解消したとき政府はこの制度をやめてしまった。だが、大銀行への公的資金投入に比べてはるかに少ない金額で中小零細企業を救うことができるのです。
 第五は安保外交政策。旧民主党と旧自由党の安保外交政策は違うとよく言われるが、これは大きな間違いです。基本的な考え方は同じです。このことは枝野政調会長もテレビの討論会で「藤井さんに賛成」と言って認めた。
 国連は第二次世界大戦の反省に立って生まれた。ナチスのような侵略を許さないために国際的な共同行動ができるようにした。ただし、それには安全保障理事会の決議が必要。だから、イラクへの自衛隊派遣を国連決議なしに行うことは許されないことです。
 国連平和活動は憲法九条の一国の自衛権とは違うのです。小泉首相は自衛隊のイラク派遣にあたり紛争地域と非紛争地域を分けるなどと言っているが、これはまやかしです。
 憲法解釈もきちんとする。集団的自衛権はあるが抑制的に使うということです。これを使うかどうかは、自らの国益を考えて決めることです。   *  藤井さんは日本の政界で政策に通じた最も優れた政治家である。民・自合併以後は民主党の一兵卒となったが、このままの状態に置くことは国家の損失だ。菅代表に望む――適材適所の幹部政策をやってください、と。
【以上は、『経済界』11月4日号(10月21日発売)に「森田実の永田町風速計」として掲載されたものです】

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0627.HTML
 
 
私もこの藤井裕久旧自由党幹事長のテレビ討論での話は非常に分かりやすくて好きだったなあ。政策は別としてね。

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