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消費者金融最大手「武富士」をめぐる盗聴事件で、元総務部課長の中川一博容疑者(42)が、同社会長の武井保雄容疑者(73)から「右翼、暴力団、警察の三つをうまく使って収めろ」と、トラブル処理を命じられていたことが分かった。警視庁捜査2課は、武井会長が盗聴だけでなく、同社と暴力団などとのトラブル処理についても直接、指示していたとみて、実態解明を進める。
調べなどによると、中川容疑者は、94年11月に武井会長直轄の組織として発足した「渉外部」に所属。4人で暴力団や右翼団体、総会屋とのトラブル処理を担当していたことを認めている。
武井会長は中川容疑者らに「よく覚えておけ。右翼は暴力団に弱い。暴力団は警察に弱い。警察は右翼に弱い。この三つをうまく使って物事を収めるのがお前たちの仕事だ」と、口ぐせのように言っていたという。
逮捕前の毎日新聞の取材や公判での供述で、中川容疑者は、同社に接触や攻撃を図る右翼や暴力団のメンバーについての情報を警察から入手していたことを認めている。武井会長から「警察とは仲よくしておけ。便宜を図れ」と指示され、警察官らにビール券を届けていたという。
一方で、暴力団や右翼団体との関係を保つため「機関紙など出版物に対する『購読代』名目で、3万円から50万円程度の利益供与をしていた」「右翼に賛助金として500万円払った」などと話し、支出は武井会長の了承をもらっていたと説明していた。
中川容疑者が持ち出した資料が流出したことで、警察との関係などが発覚。警視庁は7月に警視正(当時)1人を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検するとともに、この警視正ら3人を警視総監訓戒などの懲戒処分とし、現職職員9人を厳重注意としている。【立山清也、三木陽介】
[毎日新聞12月6日] ( 2003-12-06-03:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031206k0000m040172000c.html