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さて、常識の出番である。臭い、と思われぬであろうか。金というものは、相手と長年付合い、厳格な審査もし、ちゃんとした担保も取り、してすら仲々回収出来るものではないのだ。現に厳格な審査を実施している銀行ですら貸倒れ率は3%もあるし、銀行・信用金庫で倒産したり左前になったりする所もざらにある。なのに、サラ金は担保を取らぬ上、資産状況も勤務先も調べず、相手に会いさえもせず、多重債務で身動きならぬ債務者や、破産宣告を受けた者も紛れ込む「無審査貸付」までもしている。まるで無茶苦茶ではないか。金貸しとしてのあらゆるセオリーと安全策を徹底的に無視している。それでどうしてこんなに高い回収率と営業収益を上げることが出来るのか。
サラ金の場合、人間を担保に取っているからだ。つまり、借手が担保だというわけである。しかし肝心な点は、借手に逃げられたらどうなるのかということである。「大手サラ金の追跡ノウハウは凄い」と言われる。どこへ逃げても捕まえる。だが、その追跡システムを築き、保持し、運営する経費はどこから出るのだ。これには途方もない巨額の経費が掛かるはずだ。日本全国ー場合によっては外国までも含めーに亙って非常に密度の高い監視情報システムが必要だが、それには人件費だけでも気が遠くなるほどの経費が掛かり、サラ金業界の規模くらいでは、逆立ちしてもそんなシステムは持てぬこと、一考するにも及ばぬことだ。しかも、大手四社の高収益ぶりは、彼等がその方面に殆ど経費を掛けていないことを証明している。経費を費やしてもいないのに、完璧な追跡システムを持つー、この矛盾をどう解決すればよいか。「死にゆく日本 眠ったままの日本人」(武田了円著)より
どう解決すればよいのでしょうか?誰か教えて下さい。