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来年3月にも控訴審判決へ 薬害エイズ事件の安部被告
薬害エイズ事件で業務上過失致死罪に問われ、1審東京地裁で無罪となった元帝京大副学長安部英被告(87)の控訴審で、東京高裁(河辺義正裁判長)は18日までに、検察、弁護側の弁論を来年1月29日に行い結審する方針を固め、双方に伝えた。
12月16日の次回公判で証拠調べを終え、来年3月にも判決が言い渡される見通し。「輸入非加熱血液製剤の危険性は予見できず、投与を中止しなかった被告に過失はない」とした1審判決について、どう判断するか注目される。
控訴審は昨年11月に始まった。1審判決を不服として控訴した検察側が9月で立証を終え、18日の公判では、弁護側証人として厚生省エイズ研究班血液製剤小委員会の委員長だった風間睦美帝京大名誉教授(74)の尋問が行われた。
風間名誉教授は、安部被告が非加熱製剤を使い続けた理由について「血友病治療への有効性が大きく、(安全な)クリオ製剤への転換は治療の後退になると考えたからだと思う」と証言した。(共同通信)
[11月19日2時1分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031119-00000016-kyodo-soci