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ええどうも神戸ネタをやるといっててすっかり遅くなっちゃってすいません^^;
「小城英子神戸事件マスコミ分析関連」期間限定配布です。御意見お願いします。
http://members.at.infoseek.co.jp/postx/koubejiken1.html
リンクのページから説明のとおりダウンロードして下さい。
関西大学大学院社会学研究科の小城英子氏は神戸事件のマスコミ報道を分析して,「社会心理学的研究」を多数発表しています。「容疑者逮捕前の犯人像に関するコメントの質的分析」等,我々にとってかなり興味をそそられる研究論題を掲げておられます。が,実際に見てみると少年犯人説の線でやってます(ただし,よく読んでみると「本研究では(裁判所の)決定に従い,少年が犯人と認定されたという前提で議論を進めることとする」などと注釈してあって,「犯人でない可能性」が全く頭にないわけでもなさそうです)。
なかなか興味深いデータであることは間違いありませんので,ここでコピーを期間限定で配付して皆さんの批判を仰ぎたいと思います。我々にとってこの考察のどこが不十分か,それを見極めることはそれ自体「犯人特定に対する正しいアプローチとはどんなものでなければならないか」を見極めることになります。
たぶん,小城さんはこちらを見ていると思いますので,この場を借りておわびしときましょう。無断引用すいません。抗議される場合はやましたまでどうぞ。ハイ,騒がれるのを期待してます。そう,小城さんも本当は冤罪説がかなり強力に存在することを御存じなはずですから。
目撃証言の分析で「身長170センチ前後の30台男」が,最もありがちな犯人像の「ステレオタイプ・スキーマ」に収斂しているという指摘などはなかなか面白いんですけどね。まあ事件後時間がたってきてからの「目撃証言」には問題が多いことは確かです。
しかし例えば,現地では「黒いポリ袋」はゴミ用として使われていない,したがって「黒いポリ袋」をもっている男というのはこの一帯に限っては不自然な目撃証言になるとか,首の位置が何度も移動していたとか,そういう証言の分析がなってないですね。
「ステレオタイプ・スキーマ」の問題はあることはあるんですが,それだけではすまされない(事実「黒いポリ袋の男」は否定しきれていませんね)
それと「物証」に対する報道を分析していないこと。これは問題ですね。(そして,「目撃証言」がこの論文にある程度にあやふやなものなら,革マルのしつこいまでの物証中心主義はやはり方法的に正しいことになる)
あと,新聞だけを分析対象にして,ワイドショー・週刊誌・夕刊紙をネグってますが,これがどうだったか。ワイドショー・週刊誌・夕刊紙,もちろんしょうもないネタも多いんですが,一方で「ロバートレスラープロファイル」とかの重要?情報も拾うことがある。
以前オウムネタに関して
http://homepage.mac.com/postx/aum/murakami_aum.html
まもなく刊行芦田徹郎編『オウム真理教現象の社会学』所収の村上淑恵氏論文「反社会性と非社会性─テレビの中のオウム真理教事件」
を紹介したことがありますが,この村上氏はワイドショーもきちんと拾ってました。神戸もやってほしかったところです。
ところで配付資料中,Kosiro_sikinaiyou.pdfの130ページに「犯行現場付近で被害者の男児が犯人の少年と一緒にいるところを主婦が目撃していたが,……通報しなかった」という内容がテレビ朝日『ザ・スクープ』1997年10月25日に放送された,との記述があります。どのような目撃情報だったんでしょうか。この番組ご覧になった方いますか。