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http://www.shinmai.co.jp/news/2003/11/14/008.htm
一九八〇年の生坂ダム殺人事件で、ロープで縛られ殺害された小山福来(よしき)さん=当時(21)、東筑摩郡麻績村=の母親はつ恵さん(67)の代理人を務める永田恒治弁護士は十三日、遺体発見当初に複数の捜査員が「他殺の可能性が高い」と県警幹部に強く進言していたとする匿名の投書を受けたことを明らかにした。県公安委員会の牧内正夫委員長あてに出した意見書にもこの内容を記し、慎重な調査を求めている。
永田弁護士によると、投書は、退職警察官を名乗る人物から十一月に入って届いた。複数の捜査員が「自殺する者があえて自分で手足を縛るのは不自然。死体所見からも他殺の可能性が高い」と、上司に進言したが、一蹴(いっしゅう)されたとした。
上司に進言したとされるうちの二人は十三日、信濃毎日新聞の取材に対し、それぞれ「現場では自殺か他殺か認定できず、当初は県警に自殺と決めつけたような姿勢はなかった」「当時、大詰めを迎えていた連続女性誘拐事件を一生懸命やっていた。生坂の事件は思い出せない」と話した。
一方、はつ恵さんはこの日、松本市の県松本勤労者福祉センターで、約八十人を前に一時間近くにわたって講演した。
「私たちは警察を信用するしかない。その警察が自殺にしてしまって、悔しい、切ない」と訴え、「警察はマスコミには一切しゃべるななどと言って、隠したりした。最初から自殺にしようと思っていたのではないか」と不信感もあらわにした。
講演は、県民有志でつくる「母親はつ恵さんを守る会」(代表・永田弁護士)が主催。松本サリン事件の被害者で県公安委員の河野義行さんも「一市民として母親の声を直接聞きたい」と会場に姿を見せた。
また、永田弁護士は十三日、母親の救済の意思を確認していた県から、県公安委に捜査の検証を求めたとする内容の「回答書」を受け取ったことも明らかにした。