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毒物カレー事件・真須美被告弁護団、控訴趣意書を提出
和歌山市の毒物カレー事件で殺人などの罪に問われ、1審・和歌山地裁で死刑判決を受けた元保険外交員・林真須美被告(42)の弁護団は31日、「1審判決には、訴訟手続きの法令違反や事実誤認があり、被告を犯人としたのは誤り」などと被告の全面無罪を主張する控訴趣意書を大阪高裁に提出した。
今後、検察側が反論の答弁書を提出、控訴審は来春にも初公判が開かれる見通し。
控訴趣意書は254ページ。「訴訟手続きの法令違反」「事実誤認」「量刑不当」の3部から成り、1審で争点となった▽ヒ素の同一性▽ヒ素混入の機会の有無▽殺意――などについて、判決への詳細な反論を重ねている。
まず、真須美被告の自宅などから検出されたヒ素と、事件現場の紙コップに付着していたヒ素との同一性について、「鑑定資料の収集、保管などに根本的な問題がある」として、証拠能力や信用性を否定。
カレー調理場での被告の行動に関する主婦らの証言の信用性にも疑問を投げかけ、「被告が1人で見張りをしていたとは断定できず、ヒ素混入の機会はなかった」と主張している。
1審判決が未必的殺意を認定した点については「被告がヒ素の致死量を認識していた証拠はどこにもない」などと指摘。検察側がカレー事件の有罪立証の支えとした19件の類似事実についても「立証を許したのは、予断排除の原則などに反する」と批判した。
カレー事件は1998年7月に発生。自治会の夏祭りでカレーライスを食べた4人が急性ヒ素中毒で死亡、63人が重軽症を負った。カレーにヒ素を混入したとして起訴された真須美被告は、99年5月の1審初公判で「全く関係ありません」と全面否認し、昨年12月11日の判決で死刑を言い渡された。(読売新聞)
[10月31日15時39分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000506-yom-soci
ちょっと古いですが、この事件についての「メディアの辺境地帯」 の特集をリンクしておきます。
和歌山毒カレー事件
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka00.html
その1:毒物事件報道がまき散らす害毒(1998.9.6)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka01.html
その2:国際的に通用しない日本の犯罪報道(1998.9.27)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka02.html
その3:和歌山毒物事件別件報道を検証する(1998.9.16)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka03.html
その4:現場マスコミ記者をも苦しめる犯人視報道(1998.9.27)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka04.html
番外:匿名メールを利用した姑息な批判を笑い飛ばす(1998.10.6)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/omake01.html
その5:「毒物・詐欺」逮捕報道で語られない部分(1998.10.6)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka05.html
その6:迷走する新聞、週刊誌の破廉恥(1998.10.18)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka06.html
その7:刑事弁護を攻撃するマスコミ報道(1998.12.23)
http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/wakayama/waka07.html