現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件10 > 350.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 視聴率操作:日テレに抗議の電話・メール300件超 (毎日新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 10 月 25 日 19:49:32)
視聴率操作:
興信所使いモニター世帯探し 謝礼1件10万円
毎日新聞 10月25日
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200310/25/20031025k0000m040148002c.html
視聴率が“買収”されていた。日本テレビ社員による視聴率不正操作問題。男性プロデューサー(41)は「1世帯10万円」で興信所にモニター世帯探しを依頼し、発覚を免れるための偽装工作までしていた。視聴率によって「番組の値段」が決まるテレビ業界の基盤を揺るがしかねない事態に関係者はショックを隠せない。
【戸澤美佐、油井雅和】
◆偽装工作◆
日テレの会見によると、男性プロデューサーは、複数の興信所にモニター世帯探しを持ちかけた後、最終的に埼玉県内の興信所に依頼した。モニター世帯1件を見つけるごとに10万円の謝礼を支払っていた。興信所は、モニター世帯を回るビデオリサーチの保守点検車を尾行して探し当てていったという。
興信所と視聴者への謝礼については「すべて自分の金で支払った」と主張しているが、今後調査が行われる。
また、モニター世帯への視聴依頼が自分の担当した番組だけだと、事件が発覚した場合、すぐに自分であることが判明してしまうと考え、ライバル民放2局の番組についても視聴を頼んでいた。こうした行為について同局は「偽装工作だった」と話している。
同プロデューサーが視聴率操作をしたとされる6番組は、1番組をのぞき各局が視聴率を競うプライムタイム(19〜23時)に放送され、視聴率も2けた台と「強力な裏番組もある中で、まずまずの数字だった」(日テレ関係者)という。
◆アンケート◆
24日夜に会見したビデオリサーチによると、去年8月に保守点検車両が尾行されたことが判明した。モニター1世帯に同社の社員を装った人物が訪問し、同社の機械が設置されていることを確認したうえで、「何らかのアンケート」に答えるよう働きかけがあったことも分かった。
さらに去年12月には、別のモニター2世帯にも、日本テレビの正月番組を見たうえで回答を求めるなどのアンケート依頼があった。このアンケートの中の番組には特定のプロダクションが制作した番組が多く、フジテレビやTBSで放送された番組もあったという。
同社の調べでは、埼玉県の興信所がこの工作に関与していたことが分かった。同社が法的措置も辞さないという内容証明書付きの郵便を送ったところ、今年2月の時点で不正工作がとまったという。依頼主については分からなかったといい、同社は「日本テレビと昨年8月以降の工作が同一のものかどうか分からない」と説明した。
◆日テレ社長「視聴率重視の責任感じる」
「寝耳に水だった。あり得ないと思った。視聴率のモニター世帯は絶対に分からないと40年間思い続けていましたから」
社員の不祥事を受けて24日会見した萩原敏雄日テレ社長は、視聴者やスポンサーに謝罪の言葉を述べる一方で、「いまだに信じられない」という心境を口にした。
一昨年春に就任した萩原社長は、編成局長時代から、視聴率が下がってきた番組はかつての人気番組でも改編するなど、視聴率重視の積極姿勢を貫き、業界では“視聴率の神様”と呼ばれてきた。視聴率トップを続ける一方で、番組の質の低下を嘆く声に対しては「多くの人に見てもらおうと番組を作っている。その結果が視聴率です」と、常に反論してきた。
この日の会見でも「高視聴率を取る番組はレベルが低い、などと考えていない。今の視聴者はそれほど愚かではないですよ」と、自らの視聴率理論に間違いはないと強調した。
「視聴率の永久日本一を続けたい」が口癖の萩原社長は「社長をお辞めになりますか」との質問にはきっぱり「辞めません」と答えた。
[毎日新聞10月25日] ( 2003-10-25-02:03 )
関連記事
視聴率「4冠」祝う花を自粛 日テレ
日テレに抗議の電話・メール300件超
日テレ、視聴者の信頼裏切る
「裏切り行為、だまされた」日テレに抗議
「極めて遺憾」 ビデオリサーチ社長