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久留米の”中高生ホステス”補導事件 「これって罪?」 少女ら24人反省の色なし
「おやじと会話しただけ。体は売ってない。それって罪じゃないでしょ?」―。福岡県久留米市内のスナック計二十軒で、未明までホステスとして働いていた中高生ら十七―十五歳の少女二十三人と少年一人が、同県警少年課と筑後地区四署の合同捜査本部に補導された。気軽に夜の街で働いた動機は、着飾って福岡市・天神に遊びに行くための「小遣い銭稼ぎ」。アルバイト感覚の少女たちに罪悪感は薄く、「過ちを繰り返さない保証はどこにもない」と捜査員を嘆かせている。 (八女筑後支局・阿比留北斗)
■「援交とは違う」
「ファストフード店でバイトするのと同じ」「私たち、援助交際やってる子たちとは違うよ」
取り調べを担当した捜査員は、そう繰り返す少女らの姿にあきれかえったという。あどけない表情と開き直ったような答え。捜査員は「非行という認識は全く感じられない」と口をそろえる。
補導された少女の半数は、久留米市近郊の市や町村に住む高校生。佐賀県から出かけてきていた者も数人いた。
今年春ごろ、西鉄久留米駅などで店の関係者に勧誘され、働き始めたのがきっかけ。「楽に稼げるよ」と友人を誘うなどして、次第に輪が広がったという。
■出勤は週末の夜
スナックでの勤務は、週末の午後九時ごろから午前三―四時まで。男性客に酒を出したり、会話の相手をしたりする接客業務が主な仕事で、帰りは始発電車やタクシーを利用した。日給は一万円以上になり、少女らはその稼ぎを手に、翌週末に天神へ遊びに行く―。そんな生活パターンが繰り返された。
中には三カ月で約七十万円を稼いだ少女もいた。多くは洋服や化粧品などの買い物に費やしていたが、「福岡市のホストクラブに行きたい」と、出勤に精を出す少女もいたという。
捜査本部によると、親たちの反応は「友だちの家に(泊まりに)行っていたとばかり思っていた」というのが大半で、ホステス稼業については全く気付いていなかった。店の経営者らは「子どもなのでバイト代は安くて済み、逆に客の受けはよかった」と話し、少女らを目当てに頻繁に足を運ぶ客も。高校生と知りながら閉店後にホテルに誘う客もいたという。
■うわさが端緒に
大量補導に至る端緒となったのは、ある山村でささやかれていたうわさ話だった。
「あの子は最近、けばい(派手な)化粧しとる」「朝帰りしよるのを見た」
歓楽街を抱える久留米市を取り囲むように、黒木、筑後、大川、城島各署がうわさのネットワークを追い、少女たちを働かせていた店をあぶりだしていった。
「今回、少女たちが売春や覚せい剤に手を染めなかったのは幸いだった」と捜査幹部。一方で「『私、体を汚すことなんて絶対しないもん』と話す高校生もいて、その根拠のない自信が気がかりでならない」と話している。(西日本新聞)
[10月23日14時45分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031023-00000072-nnp-kyu