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不法滞在の女性操り情報収集、中国人強盗団12人逮捕
中国東北部出身者で組織された強盗団が、不法滞在の中国、韓国人女性らに風俗エステ店の仕事を紹介し、店の情報を集めさせては強盗を繰り返していたことが22日、警視庁の調べでわかった。
仕事紹介とセットにして被害届の出にくい違法営業店を中心に情報を集める手口。これまでにメンバー12人が逮捕されているが、このうち主犯の「老大(中国語で親分)」と呼ばれる男は、日本で活動を活発化させている犯罪集団「東北部マフィア」の大物だった。グループは1都12県で約80件の犯行を自供。被害額は少なくとも6000万円に上るとみられる。
逮捕されているのは、強盗団リーダーで吉林省出身の無職権世雲被告(39)(強盗罪などで起訴済み)ら。権被告は、1997年に入国、今年7月に入管難民法違反容疑で逮捕された後、エステ店への強盗、強盗未遂容疑で逮捕されている。
調べによると、権被告は、出身の吉林省が北朝鮮に近いこともあって、朝鮮語も流ちょうに話し、2001年ごろから、東京都荒川区内のマンションを拠点に、不法残留の中国人や韓国人に対する無許可の職業紹介業を始めた。
中国語新聞と韓国系雑誌にたびたび広告を出し、1回3万円、2年間で約300人に皿洗いなどの仕事を紹介。この中で特に、高額の報酬が得られる風俗エステ店は女性に人気が高く、これまで100店以上に女性を送り込んだ。
従業員として紹介した後も、権被告は女性と連絡を取って、店内の様子を詳しく聞き出すと、付き添って自分で下見。襲いやすい店かどうかを見定め、配下の強盗団に指示していた。狙いは、目立たない地下にある店舗や、不法就労者が多いため被害届が出にくい店だったという。
今年1月の東京都葛飾区の事件では、現金のほかに、奪った通帳で預金を引き出して計230万円を盗んだ。6月の府中市の事件でも、貴金属など計650万円相当を奪うなど、店の内情に通じた高額の被害が出ている。警視庁では情報収集の“成果”とみている。
警視庁が逮捕したのは、配下の「老四」から「老十」と呼ばれる実行犯7人と、分派した中国人ら4人。しかし、権被告に近い古参幹部の「老二」「老三」と呼ばれる男2人が帰国などで逮捕されておらず、警視庁は2人が、エステ店の情報をもとに、新たな強盗団を結成する恐れもあるとみて警戒している。(読売新聞)
[10月22日14時51分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031022-00000106-yom-soci