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■早大当局が教職員向けに「スーフリ」総括書を制作 :被害者への謝罪の言葉は一切無し
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1471/
前代未聞の集団常習強姦事件である「スーフリ」事件発生から一カ月余りの七月三十一日付けで、早大当局が事件の「第一次報告書」を発表していたことが分かった。同報告書は、六月に「スーフリ」事件ならびに美人局事件の容疑者として早大生が相次いで逮捕されたことを「重大視」した早大理事会が主導して作成されたもので、分量は一千ページにのぼる。だが、そのなかで被害を受けた女性ちに対する謝罪の言葉は全くない。むしろ、白井総長が執筆した報告書主旨文には「早大の名声が著しく傷つけられた」と早大が被害者であるとする認識が表明されている。事態の真摯な分析・判断もなく、もっぱらマスコミにいかに報道されているかばかりに気を遣っている報告内容は、社会的非難を免れない。【本文】
同報告を見ることができるのは、専任の教職員のみで、場所も学部事務所など十六カ所に限られており、全教職員には十数ページの「概要」のみが配布された。
「概要」によれば、報告書は「第一部 事実」、「第二部 施策」、「第三部 反響」の三部構成。ページ数は、第一部と第二部がそれぞれ百五十ページ弱、第三部に七百ページ以上を割いた。つまり、報告は七割以上のページをマスコミやインターネット上ででいかにこの事件が報道されたのかの資料に当てられており、他面、事件そのものの事実調査は「スーフリ」のパンフレットを集めたものが百ページを占め、あとは警察が発表した逮捕者のプロフィールのようなものが掲載されているに過ぎない。そして施策としては、社会や学内諸機関、OBらに対する事態の説明、および学生個々人とサークルに対する管理の徹底を行なうことを基調とするものだった。
白井総長が本報告の発表にあたって巻頭言をつけているが、ここに当局としての受けとめが現れている。
「去る6月以来、本学は連続して二度の学生不祥事事件の衝撃に見舞われました。これらの事件は本学に対する社会的信用を失墜させ、本学の伝統と名声は著しく傷つけられました。
本学は、その社会的責任を痛感し、こうした不祥事が決して再発することがないよう、反省を込めて教訓とすべく、学生不祥事調査対策委員会を設置し、ここにその報告書をまとめました」(「学生不祥事調査対策委員会 第一次報告書刊行ならびに概要配布について」より抜粋)。
一読して分かるように、白井総長にとっては「スーフリ事件」は〃早大の社会的信用が失墜させられ、伝統と名声が著しく傷つけられた〃問題である。早大が被害を受けた事件なのだ。ここには教育機関として学生が引き起こしてしまった事件を引き受け、心身共に危害を加えられた多くの女性にたいして謝罪するという姿勢は一切無い。「早稲田のブランドが傷つけられた」という経営者としての利害感覚のみでしかこの事件を受けとめていないのだ。
さらに当局は「スーフリ」が学生ベンチャーの旗手・岸本容疑者らの経営していた会社組織である事実については意図的に掘り下げず、スーフリに群がった企業家や大手企業社員、政治家秘書へと矛先が向くことを意図的に回避している。
「スーフリ事件」だけではない。最高裁によって警察への名簿提供を違法と審判されたにもかかわらず、開き直る白井当局。「自浄能力」の文字は白井当局の辞書にはない。学生のみならず、今や学外の市民に対してさえも犠牲を強いる白井当局の大学経営の危険を全ての人々が直視するべき時なのである。
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ついでに以下の記事も付け加えます。
■9・12最高裁で判決
学生側が全面勝訴
警察への名簿の無断提供は違法
当局の「プライバシー侵害」を断罪
学生は白井当局の総辞職を要求
九月十二日、最高裁判所第二小法廷(滝井繁男裁判長)は、早大名簿提供事件裁判の上告審で、大学当局による警察への名簿提供を違法とする学生側全面勝訴の判決を言い渡した。この裁判は、一九九八年十一月に行なわれた江沢民講演会で、参加を希望した学生・教職員千四百人全員の名簿を、当局が本人に無断で警察に提供したことをめぐって争われていた。判決で最高裁は、名簿提供は「プライバシーを侵害するものとして不法行為を構成する」と断定し、また大学側の「国賓警護のために名簿提供は当然」などの主張は「この結論を左右するに足りない」として退け、当局の姿勢を厳しく断罪した。
最高裁で警察への名簿提供の違法性が裁定されたことで、奥島前総長就任以来警察との一体化を深め、政府による治安弾圧体制の強化に唯々諾々と従ってきた大学当局のはさらに明白となったといえ、学内外からは「白井総長は謝罪し責任をとるべきだ」との声が日々高まっている。また、この判決は現在すすめられている住基ネット差し止め訴訟の審理を左右する内容でもあり、社会的に大きな意義をもつものともなった。【本文】 (写真は、学生生活課課長に大学としての謝罪を要求をする学生[9・16])
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■「警察への名簿提供は違法」――最高裁判決をどう見る
■根底には権力追随の奥島=白井式「改革」が
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■裁判の経緯江沢民講演会で学生が逮捕されたことから、提訴、その社会的反響、さらに警察に早大当局が恒常的に本人に断りもなく個人情報を垂れ流しにしている実態など、もりだくさんの内容。早大当局には個人情報を取り扱いうる倫理的基準がないことが鮮明に分かる。いわんや、日本国家・警察当局にそれがあるのか?!(99年度制作)
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