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http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news.php?y=2003&m=10&d=15&s=2
都留市のキャンプ場に男性三人の死体が埋められていた事件で、キャンプ場を経営していた朝日建設(同市大幡、八月閉鎖)が、同市内の別の場所にある民家に、病気で働けなくなった従業員らを事実上「隔離」し、数カ月間にわたって放置していた疑いがあることが十四日までに、元従業員らの話で分かった。同社をめぐっては従業員に対する日常的な暴行や虐待が指摘されているが、都留署の捜査本部は、こうした雇用環境が事件の温床になった可能性があるとみて、関係者から詳しく事情を聴くなどして実態の解明を急いでいる。
従業員が隔離されていたのは、同市夏狩の古い民家。元従業員らによると、病気で働けなくなった労働者や、約束の雇用期間が切れた労働者が、給料の支払いを待つための「待機場所」として同市大幡の社員寮とは別に使われていた。
事件の約半年前の一九九九年十月ごろまでの約一カ月間、ここで給料の支払いを待っていたという元従業員は「会社側に給料を要求しても『もうちょっと待ってくれ』『いま金を用意している』などとあしらわれ、一向に支払われなかった」と当時の様子を振り返り、「長い人は二、三カ月もここで暮らしていたが、暴力団員ふうの見張り役の存在が怖く、給料や待遇についてもあまり強く言えなかった」と話す。
従業員らは、社員が週に一回程度運んでくるコメを炊飯器で炊いて、定期的に運ばれてくる野菜などを食べながら何日もしのぎ、結局どうしていいか分からず給料をあきらめて勝手に出て行く人も少なくなかったという。
大阪市西成区の西成労働福祉センターには、九九年一月ごろから、自力で大阪に帰った労働者から同社への苦情が相次いだ。同センターは「かなり悪質という印象を持った。もともと賃金を払う気がなく労働者を集め、センターに苦情があればその分だけをしぶしぶ支払う。自己主張が苦手な西成の労働者の性格を知り尽くしている」と指摘する。
一方、同社の元社長(54)=横領容疑で逮捕=は当時、周囲に「(同社が行っているのは)日雇い労働者の社会復帰を手伝う慈善事業だ。ホームレスからスカウトし、居酒屋を任せているような男もいる。寮では焼酎も飲み放題で、決して待遇は悪くない」などと話していたという。