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★こういう子の身元が分からないとは不思議な話だ。「周囲の人とジェスチャーでコミュニケーションを取ったりすることもある」ということは、必ずしも知的障害が原因で言葉を喋れないということではないのではないか?(シジミ)
http://www.asahi.com/national/update/1229/016.html
東京都新宿区内で、身元不明の少年が保護された。現在、都内の児童福祉施設に保護されているが、言葉を全く話せず、身元の特定につながるような有力な情報は寄せられていない。30日で1年になる。
少年が保護されたのは、02年12月30日午後8時ごろ。JR新宿駅南口近くの路上だった。1人でいる姿を通行人が不安に思って、警察に届けた。
身長147センチ、体重は37キロ。防寒着はなく、シャツにベスト、ジーンズという軽装だった。
推定年齢10〜13歳。重い知的障害があるため、言葉が話せない。身元がわかるようなものや現金などは、一切持っていなかった。
警察から依頼を受けた都児童相談センターでは、少年の身元を捜し当てようと、全国の警察や近県の児童相談所へ照会。少年の写真を載せ、特徴を書いたチラシも都内を中心に配布したが、それでも情報はほとんど集まらなかった。
韓国語、中国語などの通訳ボランティアに依頼して少年に話しかけたり、歌のテープを聴かせたりもしたが、反応はない。国籍さえもわからないままだ。
保護された当時、服装も汚れておらず、疲労や空腹の様子はあまりみられなかったといい、「それほど遠くから来た、という風には思えないのですが……」と関係者。
当初は、慣れない環境に不安定な様子だったが、最近ではようやく、学校や施設での生活になじんできた。時折、職員に甘えてみたり、周囲の人とジェスチャーでコミュニケーションを取ったりすることもある。
同センターでは「今後は、少年がいかに安定した生活を送れるか。その支援に力点を置くべき時期にきている」と話している。 (12/29 16:53)