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7日にあった国家試験の03年度第一種電気工事士技能試験で、試験の2日前に、インターネットの試験に関する情報交換の掲示板に、実技試験問題とほぼ同様の情報が書き込まれていたことがわかった。試験を実施した経済産業省の外郭団体の電気技術者試験センター(東京)は「問題が漏れたふしがある」と、漏洩(ろうえい)の可能性が高いことを認めた。同センターは17日午前、漏洩の可能性があることを経産省に伝えた。
第一種電気工事士試験は年1回の実施で、今年は、10月5日に筆記試験があり、約3万2000人が受験した。技能試験は、昨年の筆記試験を通過して技能試験で落ちた人も含め、全国20カ所で約1万6000人が受けた。昨年の合格率は約27%。
技能試験には筆記試験と実技試験があり、実技試験は配線図と電線やスイッチなどの材料が支給され、一定時間内に複雑な配線図通りの作品を完成させるよう求められる。合格発表は来年1月28日の予定。
今年の実技試験は、十字形の回路の下側に、パイロットランプと「3路スイッチ」と呼ばれるスイッチを置き、上側には一定時間でスイッチの入る「タイムスイッチ」、右側に「ランプレセプタクル」(電球ソケット)を配置し、3路スイッチでランプレセプタクルとパイロットランプの点灯を切り替えるなどとする問題。
今月5日夜、試験に関する情報交換の場になっているインターネットの掲示板に匿名の書き込みがあり、「低圧側がポイント」としたうえで、「十字回路でさ、上に自点(自動点滅)、下にパイロット+3路が1つ。右にレセプタクルがある。3路1個を使って、『1』に倒したらP(パイロット)が、『3』に倒したらR(レセプタクル)が点灯するようにすんの。3路1個の切り替えで、PかRを交互点滅のように切り替えるっていやいいのか? これだと聞いたよ。某大手電工の人から……。アテにはならんが……」などという内容だった。
6日未明には「あくまで個人的な予想」としたうえで、「3路スイッチ、ランプレセプタクル、タイムスイッチ、コンセント…」と材料をあげ、「パイロットランプは……で点灯」「この材料で作れる回路図をがんばれ」とする匿名の掲示もあった。
関係者によれば、過去に同様の問題が出題されたことはなく、掲示板に書き込まれた3路スイッチやパイロットランプ、レセプタクルの位置関係と、実技試験の問題でのそれらの位置関係が一致していることから、偶然の一致とは言い難いという。試験後、掲示板には「助かりました」などと、感謝する書き込みが相次いだ。
電気技術者試験センターによると、今回の技能試験の問題は、学識経験者や電力会社員、電気工事会社員ら計31人の委員で構成する「第一種電気工事士試験委員会」が昨年10月から検討を始め、今年7月に決定した。問題を事前に知り得るのは、試験委員らと、同センター職員、問題を印刷する関係者に限られる。試験委員や職員はみなし公務員にあたり、公務員としての守秘義務がある。
同センターの若林茂理事長は「毎年、試験問題作成を依頼する時に、秘密保持について強く念押ししており、これまでは試験問題漏洩が問題になったことはなかった。今回の試験が漏れた可能性が高いといわれれば高いかもしれない。漏洩の事実が把握できれば対応策を検討するが、現時点ではどこから漏れたのか手がかりがなく、調査のしようがない」と話している。 (12/17 17:36)
http://www.asahi.com/national/update/1217/024.html