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経済の本質とは、生産し、流通させ、消費することである。如何に豊かなフローを実現するかが本質であって、ストックは従の位置付けとなる。より本質に迫るならば、「如何に豊かな消費を永続させる仕組みを実現できるか」が経済を考える上で最も重要な点である。
近年、テクノロジーの進展により生産性を飛躍的に高めることが可能になっている。生産、流通双方に言えることである。生産性が高まるということは、より少ない人数で財の供給が可能になるということである。理論的には、これまで100人で行っていた生産活動が、80人で足りるようになり、20人は遊んでいても良いということだ。
過去の日本経済においては、上述の現象が表面化することはなかった。法人が「遊んでいても良い20人」を放逐せずに抱え込んでいたからだ。アメリカ経済においては、景気が回復しているのに雇用はちっとも増えないという現象が少し前から見え始めている。日本もこの方向にフォローするであろう。
経済理論上はこれで何ら問題ない。問題は社会政策上のものである。つまり、「遊んでいても良い20人」が失業者として存在するのがまずいのである。失業者に別の公的な位置付けが必要になってくるであろう。