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はじめまして。ほうれんそうです。
生ゴミをカラスのエサにして森に返すー面白い発想だと思います。この前のレモンTさんのレスで「肥料」について江戸時代のように海から養分を取り上げて土にかえす方法が必要になるのではないかと言っていたことをおもいだしました。
これは現在出ている有機廃棄物(排泄物、残飯をふくむ)の堆肥化によって解決できるのではないかと考えています。前レスでも指摘があったように今の日本は栄養過多状態で、輸入・生産されるうちかなりの量のカロリーがゴミとなって浪費され赤潮など環境汚染などの原因になっていると思われます。レモンTさんの案では、これをカラスなどを通じて野生に返そうということでしたが、私は生ゴミなどを堆肥化した後に土に返すことが石油肥料によって壊された土壌を充電し、作物から化学物質を取り除きまともな農作物を作るための重要なステップだと思っています。
都市部で大量にでる生ゴミを短期間に処理できるミミズコンポストや、堆肥熱により回虫や病原菌などを減少できる「人糞コンポスト」は本気で政府がとりくめばあっという間に実現できるぐらいの技術基盤はあるはずです。ホテル、レストラン街などの生ゴミ処理を目的とした大型施設、肥料にかかるコストをおさえるために効率化を重視した農家用施設、そして一般家庭で使えるものなど異なった規模のものをそれぞれの視点から開発していくのがいいと思います。例えばホテルなどレストランから残飯のでる量が多い建物の地下室にミミズコンポストを設置し、運用費はそのコンポストを売ったお金でまかなう。家庭用生ゴミ処理機などはすでに市販されていますし、コンポストトイレなどの導入も国が後押しする。農家では近郊都市の小規模レストランなどから出るゴミを輸送できる独自のルートを開発できる手助けになる情報システムを作る、など具体的に実現可能な方法はいくらでもあります。出来たコンポストも栄養分や水分などの質や安全管理の状況により森にまくか農家に配るかガーデニング用堆肥として市販するかすればよいでしょう。もともとがゴミで経済的なので、初期費用の回収もあまり時間がかからないだろうし、余剰利益は全て新規農家や循環式農業の研究などに還元すればいいと思います。
そしてゆくゆくはこれらの有機肥料を土が痩せて作物が育ちにくい国などに輸出するということも検討すべきでしょうね。肥沃な土壌と温暖な気候に恵まれた日本は食物自給率100%超を目指す責務があるという意見は納得できます。ただし、どの国(地域)でも可能な限り自給率が100%に近いのが理想だと思うので、各地域で自己栽培を促すためにも食物そのものではなく有機肥料など間接的なカロリーの提供も食物同様に重視したほうがいいと思うのです。
いずれにせよ、世界的に見て食料について日本が果たす役割は大きくなっていくだろうと予想しています。
余談になりますが(というか表題なんだけど)、負の富であると考えられるゴミから作られる肥料などの価値は重農主義においてはどのように測られるのでしょうか。これも結果として作物になるものとして「農」の一部であると考えられるとも言えますが、邪魔のもの(ゴミ)を役に立つもの(肥料)に変換する過程で全体量としての富は増えていると言えるのでしょうか。とんちんかんな質問かもしれませんが、理解不足による素朴な疑問です(苦笑)