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はじめまして。一連の流れを見てきましたが、どうも議論が浅薄になりすぎているように思われます。この程度の批評では、残念ながらとてもではありませんが中川氏の理論を素描できてもいなければ、非難したことにもなりません。例えるならば(方向はまったく逆であるが)『資本論』を読まずにマルクスを批判するようなもので、あるいは読んだとしても、消化不良のうちに先入観にのっとって批判するようなもので、結果は誹謗中傷のたぐいになるだけである。
『正統の哲学、異端の思想』の意図のひとつは、「人権』、「平等』、「民主』を掲げながらも結果として過酷な専制に陥ったフランス革命の批判である。そして、そうした隷属への道に対置して主としてイギリスによってはぐくまれた「自由社会」の原理を説いたまでのことである。無論、その著述には過激な個所が多々あるが、そうした枝葉末節よりも、もっと理論の本旨を語るべきであろう。
具体的にいうならば、「法の支配」とは何なのか(適法であったも「法の支配」に反するときがある)? バークの言う「時効の国柄」とは何なのか? ハイエクの言う「自生的秩序」とは何なのか? トックヴィルの言う「多数者の専制」とは何なのか? オルテガの言う「大衆」とは何なのか? アレントの言う本来の「革命(維新)」とは何なのか? ベルジャーエフの批判する「進歩主義」とは何なのか? ドストエフスキーの説いた「自由と平等の二律背反」とは何なのか?
こうした議論をせずして中川氏の著作を非難するのは、あまりにも子供っぽい。
少々無礼とは存じますが、一言建白申し上げます。